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離された手 ページ19

エレベーターの中でも無言のままだった



私の部屋に入ると、タカが大きく息を吐いた




『あー緊張した』



「え?そんなにかっこつけたのに(笑)」



『お前笑い事じゃねぇだろ(笑)』



そう言って、私に軽くデコピンした



『ビール冷やさないと』



そう言いながら、勝手に部屋に上がるタカ



さっきまで繋いでいたのに、急に離された手が寂しく感じた





部屋に上がらず、玄関でボーっとしたまま立っていると、




『疲れているでしょ?早く着替えたら?』



「うん」




部屋着に着替えたら、もう自分の家ようにくつろいでいてビール飲んでいるタカ




タカが自分の隣をポンポンと叩いて、私はそこに腰掛けた





「本当に泊まるの?」



『まだ疑われてるなら、俺が帰るの待ってるかもしれねぇじゃん』



あー確かに…って心の中で1人で納得してると、




『会社で結構モテるの?』



「全然、むしろ逆だよ?」

モテる→←想定外の言葉



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作者名:ななみ | 作成日時:2017年9月6日 18時

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