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ℵ国、城門前。
私達が乗ってきた馬車は念には念を入れて、この国に入る前の別の国に置いてきた。これで一応は、帰る為の手段を確保できたと思われる。グルじゃなければ。
壊されたりしたらたまったもんじゃない。
門の前にいた衛兵に声を掛ければ、彼はインカムで上に確認し、奥から来た兵士について行くようにと指示してきた。
.
それにしても装飾がえげつない。
何処にどれだけ金をかけているか、見ようとしなくても視界に入ってくる。どこもかしこもギラギラガチャガチャと煩わしいレベルだ。
太陽の光と電灯の光を反射してチカチカ攻撃されてる。
ヤダ頭痛い...
os｢....うわ...｣
上品と高貴はシンプルから(前世紳士談)、なオスマンは廊下の壁を見ながら顔を顰めていた。
ほんと今すぐやめて、その顔してんのバレたら余計面倒なことになるから！！
国際問題！！アナタ！外交官！！！
.
そんなこんなで廊下を歩くこと5分程度、私達は”大会議室”のプレートが掛かった扉の前に着いた。
｢私はここで、｣と退散した案内役は新人なのか、この先で起こる事に慣れないようで、顔を強ばらせていた。
御礼を告げれば、複雑な笑顔で頭を下げて去っていく。
os｢...まっくろ｣
『ですね』
案内役の彼の後ろ姿を、内心白いハンカチを振りながら見送る。心のどこかで捨てきれなかった
”あの情報は嘘だったりして”
”穏便に終わってくれないかな”
とかいう希望もあの新兵と共に去ったからだ。
そんな顔される私達の気にもなれってんだ。
os｢頼むで、俺こんなとこで死ぬつもりあらへんから。出来るだけ傷も作りたない、あとこんなとこ長居したくないねん｣
『ええ、存じ上げております(要望が多いなこいつ！)』
この扉の先は無知だ。
開けた瞬間に襲われるかもしれないし、飲み物や食べ物に毒が入っているのかもしれない。
開けても誰もいなくて、室内が毒ガスで満たされてる場合もある。
os｢中の状況がどんなんかもわからんし、敵の数がどれ程なんかも知らん___けど、｣
『指一本触れさせませんよ』
os｢そりゃ頼もしいわ｣
愉快そうに笑った彼を見上げながら、無意識に自身の口角が上がるのが分かった。
1番使い慣れた隠しナイフに手をかければ、力が込み上げてくる。
(出来るものならちょっかいかけてみろ)
安心してオスマン。
ただの人間に負ける訳がないよ。
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狐火(プロフ) - 我儘ですけど、作者さんの書いた続編が見たいなって思ってます。この続きすごい気になりますし、これから始まるであろうntjuとuneiとの絡みがすごい見たい……なので！これからも更新お待ちしてます！！ (2021年8月3日 17時) (
レス) id: a78dc8dbc5 (このIDを非表示/違反報告)
狐火(プロフ) - ハマりました…更新いつでも待ってます… (2021年8月3日 17時) (レス) id: a78dc8dbc5 (このIDを非表示/違反報告)
はぁな。 - あの、更新遅くても本当に私達は構わないので、続きをきゃらめるまきあーと。さんの言葉で書いて欲しいです！体調崩さない程度に頑張って下さい！ (2021年8月3日 9時) (レス) id: b36ca423a9 (このIDを非表示/違反報告)
星 - あの、好きです！付き合いましょう！尊死しますよ！約50話おめでとうございます！更新は遅くなってもいいので、体調崩さない程度に頑張ってください！ (2021年8月2日 0時) (レス) id: b61274ff34 (このIDを非表示/違反報告)
おおつき(プロフ) - 更新が遅くても構わないのできゃらめるまきあーと。さんの言葉で続きを読ませていただきたいです！こんな素敵な文章を書くのには時間がかかるのは仕方のないことですので…良い報告をお待ちしております！！！！！ (2021年8月1日 23時) (レス) id: 49764b0ea6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きゃらめるまきあーと。 | 作成日時：2021年3月25日 18時
