035* ページ35
昼休憩。
あれよあれよと休憩を先延ばしにして書類に勤しむトントンをどうにか休ませ、食堂に足を運んだ。
あの遠征でローナイトはシャオロン・鬱が率いる部隊によって回収され、その後医療班や研究班ら辺に回されたらしい。
ローナイトが最期に見せた目は威厳を纏っていて、最後まで真っ直ぐな彼らしかった。
少しでも何かが違えば私は今此処に居なかったことだろう。
勝手な行動とはいえあの兵士には感謝している。つい先日、墓に花を供えてきた。
そう言えばここ最近、暗殺部隊の訓練がより厳しく過酷だと風の噂で聞く。確かに、前まで毎日毎時間のように会っていたゾムをぱったりと見かけなくなった。
あんなに付きまとわれて正直ちょっと面倒だったけど、いなくなると寂しいものだなぁ、なんて思ったり。
『ロボロ様』
rb｢Aちゃんやん〜！久しぶりやなー｣
『お久しぶりです』
私の隣の席に昼飯を置いたロボロは、雑面を四つ折りにしながら椅子に腰掛けた。
健康に気をつけているらしい彼の昼食は大量のササミサラダ。備え付けのドレッシングをふりかけながら｢んー、｣と唸る。
rb｢どしたん？えらい元気無いようやけど｣
『いえ...少し考え事をしていただけです』
rb｢そお？なんかあったら聞くけど｣
『お気遣いありがとうございます』
にへ、と笑った彼をこんなにまじまじと見たのは、前世でもあまりなかった気がした。
雑面がロボロでありロボロが雑面みたいなところがあるから。今更だが、ここの幹部は顔が綺麗すぎる。
ムシャムシャと葉っぱが彼の胃の中に消えていくのを見ていると、こちらまで食べなくてはという気にさせられた。
rb｢あのローナイトって奴、解剖班に回されて今日から本格的に実験始まるみたいやで｣
『そうなんですね、身体も大きいから大変でしょう』
rb｢ホンマにビビるわ、アイツ俺の倍以上ない？｣
...
『では、私はそろそろ訓練が再開するので失礼致します』
rb｢ん、Aちゃん頑張ってや〜｣
『ありがとうございます、失礼します』
ひらひらと可愛い顔に似合わない男らしい手を振られ、それにお辞儀をして立ち去る。
.
rb｢反応なし、か｣
私たちの間に、信頼なんて無い
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 845人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
狐火(プロフ) - 我儘ですけど、作者さんの書いた続編が見たいなって思ってます。この続きすごい気になりますし、これから始まるであろうntjuとuneiとの絡みがすごい見たい……なので！これからも更新お待ちしてます！！ (2021年8月3日 17時) (
レス) id: a78dc8dbc5 (このIDを非表示/違反報告)
狐火(プロフ) - ハマりました…更新いつでも待ってます… (2021年8月3日 17時) (レス) id: a78dc8dbc5 (このIDを非表示/違反報告)
はぁな。 - あの、更新遅くても本当に私達は構わないので、続きをきゃらめるまきあーと。さんの言葉で書いて欲しいです！体調崩さない程度に頑張って下さい！ (2021年8月3日 9時) (レス) id: b36ca423a9 (このIDを非表示/違反報告)
星 - あの、好きです！付き合いましょう！尊死しますよ！約50話おめでとうございます！更新は遅くなってもいいので、体調崩さない程度に頑張ってください！ (2021年8月2日 0時) (レス) id: b61274ff34 (このIDを非表示/違反報告)
おおつき(プロフ) - 更新が遅くても構わないのできゃらめるまきあーと。さんの言葉で続きを読ませていただきたいです！こんな素敵な文章を書くのには時間がかかるのは仕方のないことですので…良い報告をお待ちしております！！！！！ (2021年8月1日 23時) (レス) id: 49764b0ea6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きゃらめるまきあーと。 | 作成日時：2021年3月25日 18時
