第8話「お前は仲間だろ？」 ページ9
公園に着くとそこにはもう全員が集まっていた。
「テメーらいちゃいちゃしながら来んなよ！」
左右田くんはそう叫ぶと一目散に私たちの元に駆け寄り、狛枝君の手と掴まれた私の腕とをチョップで引き裂いた。
「嫌だなぁ左右田クン。彼岸さんがモノクマの言うことに従う気が無かったから連れてきただけだよ」
「信じらんねぇな！」
左右田くんがそっぽを向いた所で、それは突然始まった。
「「ふたり合わせてザ・モノクマーズです！」」
そのお遊びのような漫才は混乱した私達をさらに混乱させた。
「えー！モノミは世界の破壊者と繋がっていてこの生徒の中にも裏切り者がいるだってー！？」
「ちょ、違いまちゅ！」
「じゃあなんだってアイツらをココに閉じ込めてるの？」
「え、と……それは……」
「ウジウジするなー！」
ドガァッ
「ぎゃー！」
「じゃあね〜！」
「待つでちゅ！」
そして2匹はいなくなった。
世界の破壊者と裏切り者……また変なヒントだわ。
その後解散し、私はホテルを散歩していた。プールに向かうと浮かない顔でベンチに座っている日向君がいた。
「日向君……？」
「彼岸！どうしたんだよ、こんな夜に」
「それは日向君も同じよ」
「……なんだか寝付けなくてさ」
「私もよ。コロシアイなんて信じられないし……」
「……なあ、お前のこと教えてくれ」
「私の……？」
「正直、俺もコロシアイとかよくわかんないし……お前は仲間だろ？」
「……じゃあ、二重人格について説明するわね。
記憶に関してはもう1人___カオリは私が体験したことも分かるけど、私は1度変わるとカオリが体験した事は覚えてないのよ」
「……お前がだいぶ損してないか？」
「フフ、当たり」
「原因とかあるのか？」
「……それは、弱さと憧れ。
私は自分に劣等感があって、なにかに強く憧れていたの。叶わない憧れをなれるものにしてくれたのが、本当の黒幕なのかもしれないわね」
「……」
「日向君と私は似てると言ったら失礼かもしれないけど、なにかに憧れているはずよ。
それも献身的で、惨めで、崇拝に近い。……覚えてないだろうけどね」
「俺が……？」
「ただの勘だから気にしないで。
……それじゃ」
そして私はコテージに戻った。
言いたいことを打ち明けられてすっきりしたのか私は気づくと眠りについていた。
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ぎん(プロフ) - 作者です。http://uranai.nosv.org/u.php/novel/tmei07013/ 編集出来なくなったので続編作りました。よろしければご覧下さい。 (2016年10月13日 23時) (
レス) id: 9181fd1acb (このIDを非表示/違反報告)
ぎん(プロフ) - 林檎さん» はじめまして！林檎さんの希望は微笑むとは限らない、密かにファンです笑コメント＆お褒めの言葉いただけて嬉しいです。こちらこそ応援させてください！！ (2016年9月12日 22時) (レス) id: 9181fd1acb (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - ぎんさん初めまして！お話の書き方とか展開の持っていき方とか尊敬するところが沢山です…！これからの展開が凄く楽しみです！更新頑張って下さい！ (2016年9月12日 13時) (レス) id: 580b9eeb44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぎん | 作成日時：2016年9月6日 22時
