第6話「私は勝手にするから」 ページ7
私は、朝起きるとコテージにいた。……もちろんそこまでの記憶はない。
「……まさか……」
二重人格のもう1人、カオリが出てきたとしか考えられない。カオリのせいで、周りの人達は………
怖い。私の中にいる絶望がまわりの人達を巻き込んでどんどん飲み込まれだった。
ピンポーン
「やあ、彼岸さん」
「狛枝君……」
ドアを閉めようとしてもその間を狛枝君の足が遮った。
「もう……貴方達とは関わらないから……ごめんなさい……」
「彼岸さんも昨日から何も食べてないでしょ？レストランに来なよ」
「心配しないで……私は勝手にするから…」
「なら、ボクも勝手にしようかな？」
そう言って狛枝君は強引にドアを開けた。
そして私に掴みかかると私をベッドに押し倒し、私に馬乗りになった。つまり、危険な状態。
「……キミは本当に超高校級の絶望なのかな……？」
「な、何を言ってるの……？」
「キミが絶望なら、希望のみんなのために死んでもらいたいんだけど……」
「訳がわからないわ……っ」
「キミは今まで絶望のせいで苦労してきたんじゃないかな？」
「そ、それは……」
「……やっぱり」
「なら、私は…どうしたらいいの……？」
「死ぬんだよ。なんならボクが殺してあげようか？」
「そ、そんなことをしたら……」
「ボクも学級裁判かなにかで処刑だね。でもいいんだ、希望がより輝くためなら命なんて惜しくないよ……」
「狛枝、君……」
「どうかな？死ぬ気になってくれた？」
「……わ、分かったわ…」
「狛枝！一体何をしているのだ」
その時、開いていた扉から私達の状態を見つけた辺古山さんが叫んだ。
「……何、ってそりゃ彼岸さんに殺す許可を取ってたんだけど…？」
「何だと……！」
「……ボク達なんかの事は放っておいてくれるかな？」
「いや、彼岸から離れろ……」
「……辺古山さんに言われちゃしょうがないか……」
「大丈夫か？」
「彼岸さん、殺される覚悟ができたらボクにいつでも言ってね……」
そう言って狛枝君は私のコテージから出ていった。
「……っ」
「狛枝の言う事は真に受けるな」
「……私はみんなの邪魔でしかないわ。貴方だって私がいると…」
「案ずるな。私はお前を仲間だと思っているぞ」
「辺古山さん……」
「明日はレストランには私と一緒に行こう」
「いいの……？」
「あぁ。じゃあまた明日訪ねるぞ」
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ぎん(プロフ) - 作者です。http://uranai.nosv.org/u.php/novel/tmei07013/ 編集出来なくなったので続編作りました。よろしければご覧下さい。 (2016年10月13日 23時) (
レス) id: 9181fd1acb (このIDを非表示/違反報告)
ぎん(プロフ) - 林檎さん» はじめまして！林檎さんの希望は微笑むとは限らない、密かにファンです笑コメント＆お褒めの言葉いただけて嬉しいです。こちらこそ応援させてください！！ (2016年9月12日 22時) (レス) id: 9181fd1acb (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - ぎんさん初めまして！お話の書き方とか展開の持っていき方とか尊敬するところが沢山です…！これからの展開が凄く楽しみです！更新頑張って下さい！ (2016年9月12日 13時) (レス) id: 580b9eeb44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぎん | 作成日時：2016年9月6日 22時
