第3話「ねぇ、早く教えて？」 ページ4
「彼女は超高校級のフラワーデザイナーで、花や草の情報に関して右に出るものはいないんだ。もちろん、デザイナーの才能も国が認めたのは彼岸さんだけなんだ」
「別に特別視することは無いわ……」
私は才能なんて関係なく人を見たい。才能だって人の人格を左右するけど、でもそれで人を印象付けるのは間違ってるから。
キンコンカンコーン
突然、チャイムのような音が鳴った。そうすると、モニターにウサミの姿が写った。
「ミナサン！お楽しみがあるので砂浜に集まってくだちゃい！」
「お楽しみか……彼岸さんはなんだと思う？」
「ウサミの考えることだから……海で泳ぐとかかしらね」
「うん、多分ボクもそうだと思うよ」
ウサミは必ず私達に楽しいことをさせる。
でも、この言いようのない不安はいつまでも胸に残っていた。
私と狛枝君の予想通り、ウサミはプールバッグを用意していた。
「水着のサイズ、ぴったりだわ……」
あらゆるところがぴったりフィットしてるなんておかしい。
「ウサミが合わせたんすかね？」
「ウサミに体を測られたことある？」
「無いっすけど……」
「やっぱり私、ウサミに聞かないと」
「Aちゃんは心配性っすね〜」
そして私は砂浜から離れるため走っていった。
このあたりならみんなにバレないわね。
「はわわっ！彼岸さん！砂浜にいないとダメでちゅよ！」
「一つ聞きたいことがあるの。いいわよね？」
「は、はい……」
「貴方、私の体を測ったことある？」
「……？」
「水着のサイズよ。私と澪田さんの体型は明らかに違っていたのに、水着のサイズはそれに沿ったものになっていたわ……と、いう事は貴方は私の体のサイズを知ってる、ってことになるわよね？」
「わからないでちゅ……」
「この島はおかしいわ。…ねぇ、早く教えて？」
「そ、そんなアダルトに擦り寄ってもダメでちゅ！」
その時、空が轟音を上げながら曇ってきた。
今にも雷雨が起こりそうな雲の色は私の不信感を倍増させていた。
キンコンカンコーン
チャイムがなって現れたのはウサミではなく姿がシルエットになったクマのような物体。
こんな時なのにモニターに映った者の声はサイコで、ポップだった。
「オマエラ、そろそろはじめよっか！中央の島にある公園にお集まりください！ ！」
そこでモニターの映像は途絶えた。絶望的な予感……考えたくもなかった。
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ぎん(プロフ) - 作者です。http://uranai.nosv.org/u.php/novel/tmei07013/ 編集出来なくなったので続編作りました。よろしければご覧下さい。 (2016年10月13日 23時) (
レス) id: 9181fd1acb (このIDを非表示/違反報告)
ぎん(プロフ) - 林檎さん» はじめまして！林檎さんの希望は微笑むとは限らない、密かにファンです笑コメント＆お褒めの言葉いただけて嬉しいです。こちらこそ応援させてください！！ (2016年9月12日 22時) (レス) id: 9181fd1acb (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - ぎんさん初めまして！お話の書き方とか展開の持っていき方とか尊敬するところが沢山です…！これからの展開が凄く楽しみです！更新頑張って下さい！ (2016年9月12日 13時) (レス) id: 580b9eeb44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぎん | 作成日時：2016年9月6日 22時
