第23話「貴方と一緒にいたい」 ページ25
それから私達はモノミに新しい島が開放されたことを知り、探索を始めることになった。
なりゆきで狛枝君と映画館に行くとモノクマが仁王立ちで佇んでいた。
「はーい、いらっしゃい！
今ならボクが作った超大作の映画やってるけどみるよね？見ろよ！！」
「どうする？狛枝君」
「動機になり得るかもしれないからね。見てみようか」
「あらら？お二人さんそんなに仲良かったのー？」
「まあね。それよりチケットとかないの？」
「はい、招待券とアンケート用紙ね。書いてくれないと怒るクマッ！」
モノクマに背中をグイグイ押されながら、私達は扉の奥に入り上映を待った。
映画が終わると、ドッと疲れが押し寄せてきた。簡潔に言うと馬鹿みたいな映画。
「……はぁ」
「何週間経ったのかな？」
皮肉る狛枝君も同じ感想らしい。
「ふふ、まだ10分も経ってないわよ」
「絶望的だよ……早くここから出よう？」
足早に劇場から出ていく狛枝君を追いかけると、扉の外には日向君とモノクマがいた。
「あ、狛枝クン、彼岸さん！アンケートお願いしまーす！」
「アンケートも何も…たった数分が何週間にも思えて……まるで拷問だよ……」
「そ、そんなにか…！」
「えと……まあアートとはそういうものだよね……常識を超えたものがアートですよね…」
「動機かと思って見に来たのに飛んだ肩透かしだったね…」
「お金を払ったら見なくていいなら私はそれで済ませるわ……」
「…参考までに聞きたいんだけどもし150万円払えば見なくていいって言われたら…」
「喜んで払わせてもらうよ、ね？」
「それに賛成だわ。日向君もあれは見ない方がいいわよ？」
日向君は冷や汗をかきながら、あぁ、と返事をした。
その後、ソニアさんが私達に病院に来るように言ってきた。なんだか真剣な顔つきだったけど……
そうして病院に着いた。
「狛枝君は行かないの？」
病室の扉に手をかけたところで狛枝君は立ち止まった。
「ボクなんかが感動的な場面を邪魔するわけにも行かないしね」
「またそんな事言ってるのね…」
確かに病室からは賑やかな声が聞こえる。
「九頭龍クンが戻ってきたんじゃないかな？なおさらボクがいても邪魔だし、行っておいでよ」
「……いえ、私だって今回の事件で責任を感じてないわけじゃないし。
あ、貴方と一緒にいたいもの」
私がそう言うと、彼は珍しく顔を赤らめた。
「………嬉しいな」
私達は病院をあとにした。
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ぎん(プロフ) - 作者です。http://uranai.nosv.org/u.php/novel/tmei07013/ 編集出来なくなったので続編作りました。よろしければご覧下さい。 (2016年10月13日 23時) (
レス) id: 9181fd1acb (このIDを非表示/違反報告)
ぎん(プロフ) - 林檎さん» はじめまして！林檎さんの希望は微笑むとは限らない、密かにファンです笑コメント＆お褒めの言葉いただけて嬉しいです。こちらこそ応援させてください！！ (2016年9月12日 22時) (レス) id: 9181fd1acb (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - ぎんさん初めまして！お話の書き方とか展開の持っていき方とか尊敬するところが沢山です…！これからの展開が凄く楽しみです！更新頑張って下さい！ (2016年9月12日 13時) (レス) id: 580b9eeb44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぎん | 作成日時：2016年9月6日 22時
