第20話「違うわ」 ページ22
「次はE子を飛ばしてF男とG子だね」
「F男は…九頭龍なんじゃないか？」
「……！」
日向君にそう言われると、九頭龍君は明らかに他の3人とは違う反応をした。
……もしかして、彼もゲームをプレイした…？
「最初に殺された女子高生の事を妹だと言っているから、キャストの名前から言えば間違いないね」
「じゃあ、狛枝が言ってたG子は誰なんだ？」
「……彼岸だ。性格は似ても似つかないけど……スペシャルサンクスの欄に彼岸の名前が載っていたから間違いないはずだ」
そう、私はG子で間違いない。でも……私は…
「……彼女はF男が持つE子への殺意を煽ってる。少なくとも、間接的にF男がE子を殺す引き金だと判断できるけど……
彼岸さんは人殺しなんて望んでないよね？」
「…あ、当たり前じゃない！
だから私がいるのが信じられなくて……」
「信じられないことは無いんじゃないのか？
なんせお前は小泉の死体と共にビーチハウスで倒れていたんだろう？
怪しいのは間違いないはずだ」
「違うわ……私は小泉さんの死体を見て倒れてしまって……」
「じゃあ、君は小泉さんが殺された後に来たってことか……」
「私の足跡……無かったのよね？
でも私は確かにここに行ったわ。砂浜側を通ってね」
_______
「ビーチハウスの外には西園寺の足跡があったはずだ」
「……わたしはそこにいたって認めるけど……じゃあそこのネガティブス二重人格女はどうなんのよ！」
「ね、ネガティブス二重人格女……」
「……私はわからないのよ、本当に」
「じゃあもう一人の君……カオリさんに聞いてみるしかないよね」
「またこのパターンかよ！！」
「うぷぷ……絶望に意欲的な女性は嫌いじゃないよ……あ〜食べちゃいたいなぁ」
「あちしの生徒をそんな不純な目で見ることは許しまちぇんからねぇ！」
「……分かったわ。よろしくね、田中君」
「…あぁ」
バチバチッと耳に電流の音が流れた時にはもう私の意識は遠のいていた。
……狛枝君が少し笑っていたのは、気のせいよね。
ーーーー
閲覧ありがとうございます。これからどんどんゲーム本編とはかけ離れたシナリオになります。申し訳ないです。
そして最近、文字数制限でここのスペースを取れずに嬉しい報告をさせて頂いてすみません。
これからも今作品をよろしくお願いします！！
(まだまだ続きます！最終回じゃないです！)
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ぎん(プロフ) - 作者です。http://uranai.nosv.org/u.php/novel/tmei07013/ 編集出来なくなったので続編作りました。よろしければご覧下さい。 (2016年10月13日 23時) (
レス) id: 9181fd1acb (このIDを非表示/違反報告)
ぎん(プロフ) - 林檎さん» はじめまして！林檎さんの希望は微笑むとは限らない、密かにファンです笑コメント＆お褒めの言葉いただけて嬉しいです。こちらこそ応援させてください！！ (2016年9月12日 22時) (レス) id: 9181fd1acb (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - ぎんさん初めまして！お話の書き方とか展開の持っていき方とか尊敬するところが沢山です…！これからの展開が凄く楽しみです！更新頑張って下さい！ (2016年9月12日 13時) (レス) id: 580b9eeb44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぎん | 作成日時：2016年9月6日 22時
