第2話「彼はどうするの？」 ページ3
自己紹介の順番は白い髪の男子____狛枝凪斗君からはじめられた。
私はちょうど彼の右側にいたけれど、狛枝君の左側からだったから、私は16番目になってしまった。
「……彼岸 Aよ。超高校級のフラワーデザイナーってことで、よろしくね」
「うん、よろしくね」
小泉さんは私に笑いかけてくれた。
「自己紹介も終わったので、これからこの島の探索に行きませんか？」
ソニアさんがそう提案すると、みんなは当たり前のことのように散り散りになろうとしていた。
「ま、待ってよみんな。……ボクなんかが希望の皆を引き止めるなんておこがましいけど…
彼はどうするの？」
この人、とはさっき混乱で倒れた男子のこと。希望だとやたら繰り返すのだから、彼はこの男子の素性が気になるのだろう。
「それより、この島のことについて知るのが先だ。そいつには後で回りながらでもすればいいだろう」
十神白夜君は愚問だとでも言うようにため息をついた。
確かに、今何が起こってるのか分からない状況でのろのろと自己紹介をしてる場合じゃないのはみんな分かっている。他のみんなも十神君の意見に反論はしなかった。
狛枝君は男子だから何かあっても人ひとりくらい担ぐくらい大丈夫かな。
「分かったよ。状況も後でこの人には説明しておくからさ、みんなは回っておいでよ」
私達は狛枝君の言葉を飲み込んでから島の探索を行った。
私は中央の島にある広場で花の観察をしていた。
「この花……見たことないわね」
匂いを嗅ぐと、とってもいい香りがした。
「……はぁ」
この匂いにはリラックス効果があるのね。
私は世界中の草花についてすべて知っているつもりだったけど、どうやらこの無人島は未開のものが沢山あるみたい。
「ちょっといいか？」
思わず肩が揺れた。あまりにも花に夢中で後ろにいるのに気づかなかった。
振り向くと、さっき倒れていた男子であることが分かった。
「あなたは……」
「俺は日向創だ」
「彼岸Aよ、よろしくね」
「あぁ、よろしくな」
髪型には特徴あるけど、中身は意外と普通の子なのね。
ーーーー
めちゃくちゃ変なところで切ってます申し訳ないです。
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ぎん(プロフ) - 作者です。http://uranai.nosv.org/u.php/novel/tmei07013/ 編集出来なくなったので続編作りました。よろしければご覧下さい。 (2016年10月13日 23時) (
レス) id: 9181fd1acb (このIDを非表示/違反報告)
ぎん(プロフ) - 林檎さん» はじめまして！林檎さんの希望は微笑むとは限らない、密かにファンです笑コメント＆お褒めの言葉いただけて嬉しいです。こちらこそ応援させてください！！ (2016年9月12日 22時) (レス) id: 9181fd1acb (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - ぎんさん初めまして！お話の書き方とか展開の持っていき方とか尊敬するところが沢山です…！これからの展開が凄く楽しみです！更新頑張って下さい！ (2016年9月12日 13時) (レス) id: 580b9eeb44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぎん | 作成日時：2016年9月6日 22時
