第15話「どうしよう」 ページ16
「てな訳でよろしくー！」
内容は予想通り動機の提示だった。
一昔前のゲームの続編をモノクマが勝手に作ったと言う"トワイライトシンドローム殺人事件"
そのゲームはみんなやりたがらなかった。人を殺す動機ならやらなければいいと。
私もそれに賛成だった。
「と、言うわけよ」
「……ボクはガッカリだな……
君は仮にも超高校級と呼ばれる希望なんだからもっと目の前の脅威に立ち向かわなきゃ……」
「言うと思ったわ。でも私は嫌……」
「このままゲームをプレイしないっての？
…モノクマが何もしないとでも思ってるの？」
「……貴方に騙されるのはもう嫌なの。
……ごめんなさい」
そうして私は自分のコテージに帰った。
朝が来た。南国の日差しは温かなものではない。そんな日差しに叩き起こされて、朝のアナウンスが鳴る前にレストランに向かった。
「……この花…」
それはレストランのテーブルにぽつんといる花瓶。青い花なんて食欲減退の効果があるのによく飾ってるわね……
これくらいならアレンジメントしても良いかしら……？
私は大急ぎでコテージに戻り、道具を持ってきた。アナウンスの鳴る30分前だった。
「……よしっ」
すべてのテーブルの花瓶を整え終わった。
なかなかに良い出来ね。
「何してるの？」
その時、初めて人がいたことに気づいた。
「ぅわっ！…こ、小泉さん……」
人に声をかけられても気づかないなんて……私の集中力も考えものね……
「あ！花瓶のアレンジメントしてくれたの？！可愛いね〜」
「あ、ありがとう。
もう行くわ、ごめんなさい邪魔して」
「あっ待ってよ。
ごめん…狛枝にご飯持っていってくれないかな？」
「……うーん…」
どうしよう。正直、気まずいのよね…
「アタシ、かわいそうに思ってきちゃってさ……だからご飯だけでも、ね」
「そういう事ね…小泉さんっていい人ね。
私にも優しくしてくれて……」
「うん…絶望とか分かんないし、AちゃんはAちゃんだから」
「ありがとう、でもたしかに狛枝君はやりすぎよね。小泉さんも他にやることあるだろうし、私が行くわ」
「本当にごめんね」
申し訳なさそうにする小泉さんに免じて、気まずいけど当たって砕けろよね。
……砕けちゃダメだけど。
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ぎん(プロフ) - 作者です。http://uranai.nosv.org/u.php/novel/tmei07013/ 編集出来なくなったので続編作りました。よろしければご覧下さい。 (2016年10月13日 23時) (
レス) id: 9181fd1acb (このIDを非表示/違反報告)
ぎん(プロフ) - 林檎さん» はじめまして！林檎さんの希望は微笑むとは限らない、密かにファンです笑コメント＆お褒めの言葉いただけて嬉しいです。こちらこそ応援させてください！！ (2016年9月12日 22時) (レス) id: 9181fd1acb (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - ぎんさん初めまして！お話の書き方とか展開の持っていき方とか尊敬するところが沢山です…！これからの展開が凄く楽しみです！更新頑張って下さい！ (2016年9月12日 13時) (レス) id: 580b9eeb44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぎん | 作成日時：2016年9月6日 22時
