第12話「何か言った？」 ページ13
そして、学級裁判が始まった。
十神クンの死体は怖くて調べられなかったから捜査の結果は散々。
狛枝君に協力してもらえば良かったのに……なんで私突っぱねちゃったのかしら…
「停電をする道具は十神クンが旧館に来る前に持ち込めばいい……
困ったね。ボクらの誰にでも可能みたいだよ？」
「結局何もわかってない、ってこと……？」
「残念だけど事実だよ……
それでさ、ボクから皆に提案があるんだ。
……人を疑って生き延びるより、人を信じて殺される方がマシだよね」
「諦めて死ねってことっすか？！」
「仲間内で、こんなことできないよ……」
「うわぁん！お家に帰って甘いお菓子が食べたいよぉっ」
「そんなの……アタシだって……っ！」
「ボクらは仲間じゃないか……」
「なら、十神はどうして死んだんだ？！」
「そんなこと、もうどうだっていいよ……
どうせ犯人につながる手掛かりなんて一つもないし……」
「それは違う！…と思うよ」
「……何か言った？」
「だって、犯人につながる手掛かりならもう見つかってるもん」
「見つかってる……？
貴方には犯人が分かっているの？」
「……怪しい人の手掛かりならある…と思うよ」
「試しに言ってみてもらえるかな…？」
「じゃあ、犯人が停電中どうやってナイフを手に出来たのか考えてみてよ」
「……小泉が描いたあの図が役立つかもしれない」
「停電前のみんなの立ち位置をまとめたやつだよね？……これだけど…」
「……犯人は暗闇を移動するのに卓上ランプを使ったはずだ」
「明かりに使ったとか言わないでね？」
「犯人は電源コードを手繰って卓上ランプのあるテーブルに移動したんだ。
その後は夜光塗料を目印にナイフを取ればいいんだ」
「しかも……それが可能だった人って私たちの中に二人いるんだよね」
「それって……？」
「彼岸と狛枝…それしか考えられない」
「ちょっと待って……私は……！」
「そっか…事件当時は彼岸さんのもう1人だったもんね？」
「なら変わればいいだろ？」
私は、自分が気を失ったりしなくちゃカオリと変わる方法がない。でもそれを言い出せなかった。
「……田中クン。彼岸さんの首にスタンガンを当ててくれるかな？」
狛枝君はそう言うと田中クンにスタンガンを放り投げた。
「お、俺様が……？」
「まぁ、隣の男子だしね」
「狛枝君…やっぱり私を騙したのね……っ」
「まあね……じゃあまた後で」
バチバチッ
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ぎん(プロフ) - 作者です。http://uranai.nosv.org/u.php/novel/tmei07013/ 編集出来なくなったので続編作りました。よろしければご覧下さい。 (2016年10月13日 23時) (
レス) id: 9181fd1acb (このIDを非表示/違反報告)
ぎん(プロフ) - 林檎さん» はじめまして！林檎さんの希望は微笑むとは限らない、密かにファンです笑コメント＆お褒めの言葉いただけて嬉しいです。こちらこそ応援させてください！！ (2016年9月12日 22時) (レス) id: 9181fd1acb (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - ぎんさん初めまして！お話の書き方とか展開の持っていき方とか尊敬するところが沢山です…！これからの展開が凄く楽しみです！更新頑張って下さい！ (2016年9月12日 13時) (レス) id: 580b9eeb44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぎん | 作成日時：2016年9月6日 22時
