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星がない夜空 ページ21
当たり前だけど、妹の私と同じテーブルに座るのは両親やおじいちゃんとおばあちゃん
久しぶりに会えたおじいちゃんとおばあちゃんも元気そうだった
小山さんの方はもちろん、お姉ちゃんの友達で知ってる人がいない
こういう場に慣れてなくて少し疲れてしまった
余興が始まる前にトイレに行くふりをして、クラッチバッグを持って席を外した
この披露宴会場の内装や置き物はアンティーク調でお城のようだった
長い廊下を歩いて、私がたどり着いたのは中庭だった
違う種類のお花がたくさんあって、昼間だったらもっと綺麗に見えるんだろうな
誰も居ないここはまるで薄暗い夜の公園みたい
私は奥にあるベンチに腰掛けて、ふと空を見上げた
星がない東京の夜空に丸い月だけが目立っていた
月明かりに照らされるお花たちはなんだか寂しそうに見えた
視線を床に落とすと、目に入ったのは見慣れた茶色の革靴
いつも以上にかっこいい→←私をシンデレラにしてくれる王子様は
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作者名：ななみ | 作成日時：2017年12月15日 11時
