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現実はいつも残酷で ページ16
今日はいつもより1本遅れた電車を乗って出勤した
普段は余裕を持って出勤してるから、2本遅れてもギリギリ間に合うくらい
オフィスの入口で増田と私のデスクの間に祐子ちゃんが立っているのが見えた
祐子ちゃんは笑いながら、増田のネクタイを直してる
朝からこんなの見たら、テンション下がる
何もない月曜日でも退屈感じるのに、これで私のモチベーションがさらに上がらない
泣きたい気持ちを抑えるように下唇をギュッと噛んだ
デスクが離れてるとこにあるなら見てないふりも出来る、なのに私のデスクは増田の真横にある
避けたくて避けられない、私の現実はいつも残酷で私を苦しんでる
大きく息を吸って、いつもの素っ気ないなポーカーフェイスに戻る
2人にこんな顔見られたら、増田が好きってことがきっとバレる
心の中で自分に喝を入れて、営業部のオフィスに足を踏み入れた
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作者名：ななみ | 作成日時：2017年12月15日 11時
