翼の剣士【うたわれるもの✕鬼滅】 (ページ10)

今日:7 hit、昨日:24 hit、合計:2,544 hit

もふもふページ10

実弥「アァ！？あぶねーから退いてろ！！」

あっちへ行け！と言うシナズガワ殿の言葉を無視して、そのもふもふは「んなーん」と鳴いて足に擦り寄っている。

シナズガワ殿は困った様にしているが…

『……か、可愛いにゃ〜…』

つい、言葉が漏れ出てしまった。

私の態度が急変したのを察したシナズガワ殿は「は！？」と驚き、柱達は「え？」とか「ブフッ！」とか声がチラホラ。

『し、シナズガワ殿…そのもふもふは…！！』

実弥「…猫だろ？まさか猫初めて見たのかァ！？」

嘘だろ！？と言われるが初めて見たのは本当だ。
もふもふしていて、なんとも可愛らしい…

『さ、触ってみてもいいだろうか…？』

シナズガワ殿の足元でころころ転がるその猫という生き物。
触ってみたい…！

実弥「……大丈夫だろ、この辺りに居着いてる猫だしなァ」

近づいて触ろうとした瞬間。

猫「フシャーッ！！」
バリバリバリバリー！！！

『あ゛あ゛あ゛ーッ！？』

蜜璃「あぁ…」

宇髄「ブハッ！！面白過ぎるだろアイツ…！！」

しのぶ「…ッ！す、すみません…ッ！」

義勇「…大丈夫か？」

伊黒「あれが大丈夫に見えるのか、お前は…」

悲鳴嶼「可哀想に…」

煉󠄁獄「どちらがだろうか？」

無一郎「…猫？それともオウカ？」

そのオウカは猫に引っ掻かれてかなり落胆し、先程の見惚れる様な戦いをしていた者とは別人かと思う程の落ち込みっぷりだ。

産屋敷「…取り敢えずオウカの身柄は君達の誰かにお願いしたいんだ、誰か構わないという者は…」

蜜璃「はいっ！私がオウカちゃん預かりますっ！オウカちゃん！ウチに来たら沢山の猫触れるわよっ！！」

『……猫！！』

実弥「えらい勢いで振り向いたなァ…そんなに猫(コイツ)に引っ掻かれたのが堪えたのかァ…」

その猫は現在も不死川の足元に擦り寄っている。

『良いのですか…？触らせて、いただけるのですか…ッ！？』

実弥「……重症だろ、これ…」

木刀で自分の肩をトントンと叩きながら呆れ顔の実弥。

蜜璃「ウチの子達は皆人懐っこいの！抱っこも出来るわよ！！」

『是非！！！』

輝く様な顔で蜜璃を見るオウカの顔を見た他の柱達は「凄く解りやすい奴」という認識をした。
ちなみに耳は落ち込んでいた時はだらりと垂れ下がり、蜜璃の家に行けば猫を触れると解った時には鳥が羽ばたく時の様に広がっていた。