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帰れ…ない? ページ8

柱の皆様方が自己紹介の後存分に私の耳を触り満足された様で…

今度は白髪の子が触っている。
ちなみに私も皆様方の耳を触らせていただいた。

鏡を見せられて、自分の耳がいかに違うかを認識した…

これは、確かに目立つかもしれない…

その時だった。

美しい女性と不思議な雰囲気を纏う男性が姿を見せる。

すると柱と呼ばれていた方々が片膝を付いて頭を下げて挨拶をする。

この方が、お館様…

『…オウカと申します』

私の言葉に微笑み、自己紹介していただいた。
隣の美しい女性は奥方だったのか、成る程。

そしてお館様から色々聞かれる。

私がどうしてあの山にいたのか、だ。

明らかに異なる存在である私が何故と。

状況を説明すると、お館様はふむ、と考えてから

お館様「…神隠し、かもしれないね…だとすると君が元の世界や場所に帰れるかはかなり難しいかもしれない」

そう、仰った。

帰れない。

その言葉は柱の皆様方も息を飲んで聞いていた。

お館様「すまないね、残酷な事だとは思う」

『…いえ、隠されるよりはマシです』

そうか、もう一族の者や師、姉上や母上には会えないのか。

ん?


『…では、私のお役目は…無くなる…?』

「お役目」、これに皆が反応する。

お館様「何か訳ありなのかな?」

『…我らエヴェンクルガ族の女は里を出る時に一族の期待を背負うのです。
強い血を一族に迎え入れる為に』

私のこの言葉に「はぁ!?」と声が上がる。

しのぶ「…それは、どうゆう意味でしょうか…?」

『つまり、私が強き者、優秀な者の血を一族に取り入れる為に自分が認めた者との間に子を授かり里に戻る事ですね』

その言葉に皆様方が絶句する。

…おかしな事は言っていない…筈だけれど。

宇髄「なぁ、それ別に男女関係無くないか?」

その言葉には皆様方が頷く。

『いえ、女でなくばエヴェンクルガの血は残せません。
我らの世界では子供は女の種族になりますので』

煉󠄁獄「…他にも、君の様な種族が?
そしてその種族の血は男では残せないと?」

『はい、我ら以外にも多種多様な種族があります。
男は血や力等は与えても、その種族としては残らないのですよ』

しのぶ「…女系遺伝、ということになるんですね。
ある意味良かったのでは?
好きでもない相手の子を産むよりは」

…恋愛、なんて考えてもいなかった…

『我らエヴェンクルガは義を重んじ主に忠を尽くす一族、敬いはすれど恋愛感情は…』

産屋敷「血に、縛られ過ぎているね」

幸せに…?→←個性的な人達



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作者名:綺羅 | 作者ホームページ:https://plus.fm-p.jp/u/tukimisou225  
作成日時:2022年12月1日 21時

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