翼の剣士【うたわれるもの✕鬼滅】 (ページ5)

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不思議な人（？）ページ5

炭治郎Side

耳が鳥の翼をしている不思議な人(？)と出会った。

困っている様な匂いがしたから話を聞いてみると、全く解らない言葉が出て来て俺も困った…

全く知らない言葉ばかりで戸惑ったけど、困っているのなら見過ごせない。

ただ、この人からは凄く強い匂いがする。

だけど日輪刀は持っていない…

完全にどこからか迷い込んだんじゃないかと思う。

日輪刀が無ければ鬼は倒せない。

やっぱり一緒にいて俺がこの人を守らなくては…！

と、思っていたのだけど…

異形の鬼との戦いで助けられてしまったし、亡くなった剣士から日輪刀を拝借していた。

…もしかして、俺が足手纏いになってる？

刀捌きも動きの速さも俺なんかより速いんだ。

しかもオウカさん、異形の鬼を倒した後に俺に身体を休めろと言って来た。
自分が見張りをするし、日輪刀もあるから安心して休めって。

いや、流石にそれはと思ったけど、オウカさんは戦場での夜は慣れているからと笑う。

そこまで言われてしまうと…仕方が無いと思って身体を休めた。

いつの間にか朝になっていて、しまった！と思ったら

『おはよう、朝餉にしては少ないけれど』

と、串焼きを差し出された。

…これ、何の肉？

尋ねると、俺が寝ている間に数匹鬼を狩った事、手持ち無沙汰だったから身近にあるモノを使って弓と矢を作って、それで得た獲物である事を話してくれた。

…いやいやいや！！なんですかその適応力の高さは！？

『こうゆうのは慣れっこなんだ、任せて欲しい』

そう爽やかな笑顔の彼女からは嘘の匂いが一切しない…

串焼きは絶妙な塩加減で本当に美味しかった。

どうやら塩は常に持ち歩いているそうだ。

そして筒を渡される。

これも俺が寝ている間に作ったんだとか。

水筒…

『丁度近くに沢がある、水の音が聞こえるから出発前に汲んでから行こう』

…俺には聞こえないんだけど…
少し水の匂いならするかな…？

あの耳は凄いのかもしれない。

少し歩くと本当に沢があったし…

しかも鬼が闊歩するこの藤襲山で余裕綽々で歩いている。
鬼は話が出来ない相手であれば容赦なく一撃で頸を斬っていた。

更には獲物を見付けると即自作の弓を取り出して獲物を狩る。
その速さは尋常じゃない。
手際が良すぎる…！

お陰で俺は食事等に困る事なく最終選別を終えた。

……なんか、頼りっぱなしだった様な…