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ラクシャイン ページ36

ハクオロ「ふむ、興味深い話だな…」
エルルゥ「霧に撒かれて…初めて聞きました」

その二方の言葉にはドリィ殿とグラァ殿が「僕達実際に目の前で見ました!」と、その時の状況を熱く語る。

いきなり霧が漂い始めたと思って警戒していたが、直ぐにその霧が晴れて私達が倒れていたと。
それまでは周囲に誰もいなかったのに、急に私達が現れて驚いたそうだ。

『…私も、最初に霧に撒かれて藤襲山へ出てしまった時はそんな感じでしたね…』

ハクオロ「藤襲山?」
『藤の花が常に狂い咲いている不思議な山です』
ハクオロ「ほう、それはさぞかし美しいだろうな…」

ハクオロ殿は目を綴じて想像している様だ。

しのぶ「藤襲山では私達鬼殺隊の最終選別が行われる場所です。
鬼は藤の花の香りを嫌います、なのでその中に捕らえた鬼を放ち、逃げれない様にします。
そしてそこで7日間生き残る事が出来た者が鬼殺隊に入隊出来るのです」

エルルゥ「…生き残る?オニ…?」

ベナウィ「オニとは、我らヒトを食らう生き物だそうです。
彼等はそのオニを狩る者達の頂点に居る方々だそうです」

ベナウィ殿の補足にエルルゥ殿がヒトを食べる!?と驚愕する。

ハクオロ「…物騒な話だな…」
クロウ「…最近、妙な霧があちこちに出てると聞いてやす、総大将」
ハクオロ「もしかしたらその鬼が紛れているかもしれない、済まないが対処法等は無いだろうか?」

そう胡蝶殿に話を聞いているハクオロ殿。

……ここに来る最中にベナウィ殿達からトゥスクル建國とハクオロ殿の話を聞いていたが…
今の彼を見てもクッチャ・ケッチャの非道な男、ラクシャインと同一人物とは思えない…
いや、それもそうだが…まずあの仮面、あれを着けていて何故彼がラクシャインだと言い切れるのか?
やはりそこが引っ掛かる…

ハクオロ「藤の花の香りが苦手ならば、香を作るか…エルルゥ、出来るか?」
エルルゥ「やってみます!」
しのぶ「お手伝いさせて下さい」

『あの、空気読まずに発言宜しいでしょうか?』

小さく手を挙げてハクオロ殿に尋ねると構わないと私の方を向いて下さった。

『…ハクオロ殿の仮面、外れないのですよね?
よくオリカカン皇は一目でラクシャインだと解りましたね…?
仮面を着けてるならば、そのような仮面を着けていても解る!とか言い出しそうですが…
仮面には一言も触れていないんですよね?
…おかしくありませんか?』

その発言にハクオロ殿はポカンと口を開いていた…

慣れとは恐ろしいものである→←皇



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作者名:綺羅 | 作者ホームページ:https://plus.fm-p.jp/u/tukimisou225  
作成日時:2022年12月1日 21時

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