翼の剣士【うたわれるもの✕鬼滅】 (ページ35)

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皇ページ35

城の中まで通されてしまった…
ここは居間の様な場所なのだけれども…

謁見の間でなくとも良いのだろうか…？

皆様は周囲を見渡し各々感想を口にしている。

しかし城に入る前にやけに鋭い視線を感じそちらを見たら、ベナウィ殿やクロウ殿と似たような種族だろう男が一瞬で姿を消した。
…あれは一体…

？「お待たせしました、お茶をお持ちしました」

可愛らしい声と共に１人の少女が入って来る。
次いでドリィ殿とグラァ殿も。

ﾄﾞﾘｨ・ｸﾞﾗｧ「「僕達もお手伝いします」」

………僕達？

宇髄「は？……男…だったのか…？」

ﾄﾞﾘｨ「はい！」
ｸﾞﾗｧ「僕達男です」

蜜璃「ええええぇ！？私てっきり女の子かと…！」

？「あははは…えっと、熱いので気を付けて下さい」

まさかの男の子発言に一同面食らう状況下、少女は槇寿郎殿へお茶を渡す。

槇寿郎「…すまん」
？「えっ…！？」

ん？

何かあっただろうか？

少女の動きに気を取られていると、ベナウィ殿が姿を見せ

ﾍﾞﾅｳｨ「聖上の御成りです」

と、一言。
すると後ろから現れたのは…

？「いきなりの事で疲れているだろう、ゆっくり寛いでくれ。
あぁ、私はハクオロ、このトゥスクルの皇だ」

………

槇寿郎殿を見る。

槇寿郎「な、何だ全員こっちを見て…」

狼狽える槇寿郎殿。
鬼殺隊の面々は皆槇寿郎殿を見ていた…

ﾊｸｵﾛ「…ん？」

杏寿郎「…父上と、とても声が似ておりますね…」

少女がコクコクと頷いている。
あぁ、だから槇寿郎殿の声を聞いてあんな声を…
はっ！？
皇をそっちのけでは…！！

そう思い、皇の顔を見ると…

『………え？仮面…？』

素顔が解らない。
目の辺りを仮面が隠しているからだ。

ﾊｸｵﾛ「すまないな、この仮面はどうやっても外れなくてな…」

外せない？
待て、それだと色々とおかしい…

しのぶ「初めまして、この様な大所帯で急に押し掛けてしまい申し訳ありません」

胡蝶殿の声に我にかえる。
と、とんだ無礼を…！！だがしかし…
皆楽にしてくれ、とハクオロ皇が微笑むと流石に皆様も疲れていたので「助かる…」と不死川殿がポツリと声を漏らす中、「失礼だろう…」と悲鳴嶼殿の肘鉄を食らっていた。

ﾊｸｵﾛ「あぁ、私の事はハクオロと呼んでくれて構わない、こちらの子はエルルゥだ」
ｴﾙﾙｩ「宜しくお願いします」

そうしておふたりとベナウィ殿が着座し、私達が来た経緯を話す事になった。

※槇寿郎とハクオロは中の人が同じです(笑)