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日輪刀が届くまで ページ23

私は現在カンロジ…甘露寺殿の屋敷に住まわせていただきながら…
稽古だけでなく、勉強もしている。

百合殿にも教えていただいている。

こちらの世界の文字は私の居た世界で「神代文字」と呼んでいた文字とよく似ているのだ。

故に私は読み書きが出来ない。

それは困るだろうと胡蝶殿と甘露寺殿をはじめ、柱の方々もちょくちょく来て色々教えて下さる。

不死川殿はどうやら読めはするが書けないらしく、書けなくても問題ねェ!と意地を張ってしまったが…
私は神代文字にも興味があったので必死に頭に叩き込んでいる。

あれから数日、柱の方々が驚いたのは時透殿…無一郎が私の事だけは絶対に忘れないという事だった。
ちなみに呼び捨てにしないとお仕置きと言われてしまった為に呼び捨てさせていただいている。

無一郎はどうやら記憶障害なるものを患っているそうで、すぐに物事を忘れてしまうらしい。
あの日、山から帰り朝餉を用意した時…
朝起きて直ぐ、柱の方々の名前や数時間前に起きた事等綺麗に忘れてしまっていた…
しかし、何故か私が絡んでいる物事は朧気に覚えていたり、しっかり記憶があったりとで…
胡蝶殿が驚いていた。

それのせいか、妙に無一郎に懐かれてしまい、名前を呼び捨てにしてくれないと…と、脅されてしまった。

宇髄殿や悲鳴嶼殿、笑っていたの見ていましたからね?

…だけど、2人とも少し嬉しそうな笑顔でした。
やはりまだ若い無一郎がそんな大変な状態である事を不憫に思っていたのかもしれない。
私も弟が出来た様で嬉しいのだが、何故か無一郎は子供扱いされる事を嫌う。
何故か私がそんな行動を取ると機嫌が悪くなるのだ。
胡蝶殿は苦笑いしているし、甘露寺殿はきゃあきゃあと…
煉󠄁獄殿達に助けを求めるも「諦めろ!」と1言でバッサリだ。
どうしろと…

がっくりと項垂れていると百合殿から本を渡された。
勉強の為に読むといいという事かと思い読み進めると…
どうやら恋愛の本らしい。
お屋敷に住まう裕福な少年が屋敷で働く使用人に恋をしてしまうという、身分違いのお話。

……私と何が関係あるのだろうか?
感想を求められたので、「使用人は己を鍛え主を守る様になれば良いのでは?」と答えたら無一郎以外の全員が溜め息を吐いたのは記憶に新しい。
百合殿は「内容が悪かったかな…」と言っていたが、なかなか面白い話でしたよと伝えたら眉間に皺が寄っていた。

…何故だ。

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作者名:綺羅 | 作者ホームページ:https://plus.fm-p.jp/u/tukimisou225  
作成日時:2022年12月1日 21時

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