オニになる理由 ページ22
『すみません、ヒトがオニに変わる原因はあるのですか?
そして私はヒトで大丈夫なのでしょうか?』
帰り道に聞いてみた。
するとシナズガワ殿が「アホかお前…」と呆れていた。
実弥「日光に当たっても死なねェ、人も食わねェ、なら人だろォが」
悲鳴嶼「人が鬼に変貌する理由については、鬼の始祖である鬼舞辻無惨が原因だと思われる」
キブツジムザン…?
義勇「恐らく、唯一人を鬼に変えてしまう者で、俺達の最終討伐目標だ」
『な、成る程…』
ではユリ殿の父上はそのキブツジムザンに出会ってしまったと…そうゆう事になるのか。
煉󠄁獄「後で胡蝶からその辺りも含め説明してもらうといい!」
宇髄「ま、妥当な人選だな」
何故コチョウ殿なのだろうか?
カンロジ殿では駄目なのだろうか?
いや!決してコチョウ殿が嫌というワケではなく!!
伊黒「…甘露寺よりも説明が上手い、蝶屋敷で隊士達の診察等もしているからな」
無一郎「甘露寺さんは説明とか多分苦手なんじゃないかな」
トキトウ殿の言葉には誰も反論しなかった。
「面白そうだから甘露寺にも聞いてみろよ」とニヤニヤしながらウズイ殿が言っていたが、そのウズイ殿をイグロ殿が睨んでいた。
…そ、そんなに…違うのだろうか?
カンロジ殿の屋敷に着くと、夜が明けるまでまだ時間がありそうだ。
『皆様はお休みください、後は私が』
煉󠄁獄「その様な事はできんな!俺も手伝おう!」
間髪入れずにレンゴク殿に言われてしまった…
本当に隙が無かった…
『で、では…お願いします…』
煉󠄁獄「うむ!」
他の方々は少し休まれるそうだ。
イグロ殿からユリ殿はしっかり寝ていると後で報告を貰う。
良かった…
さぁ、レンゴク殿と一緒に朝餉の支度をしよう!
煉󠄁獄「君は日輪刀が届くまではここにいるのだろう?
刀が届いたら是非どんな色になるのか見てみたいものだ!」
笑顔で米を洗うレンゴク殿、なかなか手慣れている様子。
しかし…
『…変わるのでしょうか?私でも…』
そんな弱気な言葉は熱い言葉に掻き消される。
煉󠄁獄「君ならば間違いなく色は変わる筈だ!
その色次第で誰を師にするかが決まる!
まあ何色だろうが俺が面倒を見てやっても構わないぞ!!」
素晴らしい笑顔でそう言って下さるレンゴク殿はとても熱くおおらかな方なのだなと思った。
後にカンロジ殿が実は継子だったと聞いて驚いたけれど。
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作者名:綺羅 | 作者ホームページ:https://plus.fm-p.jp/u/tukimisou225
作成日時:2022年12月1日 21時