蜂蜜 ページ11
暫くカンロジ殿の家に厄介になる事になったが…
何故他の柱の方々までこちらに?
それよりも…
『カンロジ殿!厄介になる間厠の掃除や薪割り等私に出来る事があればご用命ください!』
カンロジ殿の目を見て言うが、当のカンロジ殿は「オウカちゃんはお客様なんだから!そんな事しなくていいわよ?」と素晴らしい笑顔で言って下さった。
いやしかし、それはかなり申し訳無い。
無一郎「……オウカって、本当頭固いよね」
『む?そこまで石頭では…』
実弥「そこじゃねェよ!!」
しのぶ「…ッ!!本当に面白い方…ッ!」
何故かコチョウ殿のツボに入ってしまったらしい。
蜜璃「ここがウチよ!ゆっくりしていって頂戴!」
『おぉ…』
お館様のお屋敷程ではないがかなり大きな屋敷だ…
しかも虫の羽音…これは蜂!!
『蜂…!近くに巣があるのだろうか?』
キョロキョロ見回すがそれらしき巣は見当たらない。
しかし確実に蜂の羽音がする。
蜜璃「凄いわねオウカちゃん、ウチが養蜂やってるの解るなんて…」
『……ヨウホウ?』
意味が解らず首を傾げる。
悲鳴嶼「…蜂を飼育して蜜を得る事だ」
『なんと!?蜂を飼育!?』
蜂とは飼育出来るものなのか!?
伊黒「……待て、お前巣を見つけたらどうするつもりだったんだ?」
ギロリと睨みを効かせるのはイグロ殿だ。
『何を、当然巣をいただくまでの事!蜂蜜は至高の食べ物ではありませんか!
煙で燻して巣を奪い、襲い来る蜂を片っ端から斬り捨てる…!』
熱く蜂蜜愛を語るがカンロジ殿が慌てて「蜂を斬り捨てちゃ駄目よ!?」と私を制止する。
むむむ…
『ですが、斬り捨てなければ刺されて…』
蜜璃「大丈夫な方法があるから!駄目よ大事な蜂を…!」
宇髄「ブフッ!!」
義勇「…養蜂は、蜂を使い蜜を集めてもらうから殺しては駄目だ」
なんと!?
蜂を斬り捨てずにその蜜を食べる方法が…!!
煉󠄁獄「…ちなみに、巣を取ったらどう食べるのだ?」
無一郎「僕もそれ気になった」
『なにを言われますか、そのままがぶりと…』
実弥「待て待て待て!!幼虫やさなぎもいんだぞォ!?」
『それごといただくのが美味ではありませんか!』
…んん?
何故か周囲が冷えて…
柱の方々の視線が冷たく突き刺さる。
はて、何かおかしな事を言っただろうか?
しのぶ「…多分、色々教えて差し上げた方がいいですね、これは…」
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作者名:綺羅 | 作者ホームページ:https://plus.fm-p.jp/u/tukimisou225
作成日時:2022年12月1日 21時