翼の剣士【うたわれるもの✕鬼滅】 (ページ2)

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少年ページ2

何度斬ろうと、四肢を切断しようとも目の前のモノは死なない。

普通のヒトであれば確実に死んでいるのに…！

私だって少しは戦場を駆けて戦って来た。

しかしこんな生き物には会った事が無い！！

一体どうしたら…！

？「危ない！下がって下さい！！」

ふいにそんな声がしたので攻撃する手を止めて引き下がる。

代わりに水色の変わった模様の羽織を着た少年がそのモノへ駆けて行く。

危ない！そう思った瞬間

？「水の呼吸壱ノ型、水面斬り！！」

横薙ぎの一閃、私と相対していたモノは首を斬られ、灰の様に散っていった…

少年は刀を鞘へ納めると私の方を見て「大丈夫ですか？」と声を掛けてくれた。

『…ありがとうございます、助かりました…
すみませんが、アレ(・・)は一体何なのですか…？』

先程まで存在していたモノを指差して問う。

少年は暫く間を置いた後で「ええぇ！？知らないで戦っていたんですか！？」と、かなり驚かれた。

『アレがオニという生き物なんですね…妙な気配とは思いましたが…』

少年はカマドタンジロウと言う名前の様で自己紹介してもらったが、私が自己紹介するとえ？え？？と何故かよく解らない挙動をしていた。

…おかしいのだろうか？

炭治郎「えっと、イズルハという土地から来られて、トゥスクルという場所に行こうとされて何故かこの藤襲山にいたと…」

この山はフジカサネヤマと言うのか、変わった名前だなぁ…

炭治郎「鬼のことも知らないし、だとすると…その刀、日輪刀じゃないですよね？使用する呼吸は何かとか…」

ニチリントウ？呼吸…普通にしているが、何か違うのだろうか？

『すみません、この刀はニチリントウ？ではありませんし、呼吸…普通のものとは違う呼吸…なのでしょうか？』

炭治郎「ああああ…やっぱり…では本当に迷い込まれて巻き込まれた形ですよね…
なら、俺と一緒に行動しましょう！俺は日輪刀持っていますから！」

爽やかな笑顔が好感の持てる少年だ。
素直に有り難い。

『オニを倒す事は出来なくとも剣術にはそれなりに自身があります。
足手纏いにはならぬ様にします』

こうして私はタンジロウと行動する事になった。

まさか、いきなりあんなモノを引き当てる事になるとはこの時は全く思っていなかった…