まふまふ誕生祭2018！！ (ページ2)

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保健室の眠れる王子　透花ページ2

保健室の眠れる王子

「ねぇねぇAちゃん僕たち大人になったら、結婚しようね！」

「うん！真冬くんのことずっと好き！」

「じゃあ式を挙げよう！」

「うん、それじゃあ、この保健室で挙げよっか！」

*****

「健やかなるときも、病めるときも、僕は、Aちゃんのことが大好きなことを誓います！」

「私も、真冬くんのことが大好きなことを誓います！」

この約束
君はまだ覚えていますか？

*****

ある日、私は、おさまらない頭痛をかかえ
保健室に行った。

保健室には先生は居らず、仕方なくベッドに向かった

カーテンを開けるとそこには、
私の幼馴染み兼この学校の王子が眠っていた

「んー、だれ？」
目を擦りながら、こっちを見る

「あー真冬、私だよ、A、分かる？」
私は、早く寝たいキモチをおさえ、優しめの声を出す

「A？なんでここにいるの？」
まだ寝むそうに、聞く

「ちょっと頭が痛くて…真冬もまた授業出てないの？」
真冬は、昔から体が弱く、保健室通いが日常的だった

私は、小中高と同じだったから、真冬のことを知らないようで意外と知っていた
高校になって、真冬はなぜか、王子と呼ばれるようになった
最近は、保健室に通ってるイメージはないのだが…

それに、真冬を見るとあの約束が
頭に浮かぶ

「いや調子悪くてさぁ、なんか頭痛い」
頭をおさえ、イテテテと頭を擦る

「もしかして真冬まだ寝るの？」
私はそれはまずいと顔をにごませる

「んーまぁ、まだ眠いかな？寝たい」

「えぇー私も寝たいんだけど…」
私はため息を吐いて、教室に戻ろうとした

「あっ待って！」
真冬が私の手をつかむ

「え、なに？」

「ねぇ、提案なんだけどさ。」
真冬がニヤリと笑う