今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:5,170 hit
小｜中｜大
.. ページ7
視点:煉獄
夜明け前
ゆっくり戸を開け、起こさぬようにと歩みを進める
途端にバタバタという足音と共に長い髪を揺らしながら走ってくるAが目に入る
『杏寿郎さんっ！』
杏寿郎「よもや！起きていたのか！」
『眠れなくて…
すみません…決して杏寿郎さんの昨日の言葉を信じなかった訳ではなく…
私は…』
申し訳なさそうに顔を俯かせ、拳を震わせている
杏寿郎「分かっている」
自分から出た声は自分でも驚く程に、ゆっくりとした優しい声色
杏寿郎「傍にいてやれなくてすまない
だが、俺は帰ってきた！」
バッと顔を勢いよくあげて、二度と離さないというように力強く抱きしめられる
杏寿郎「俺は、何時でもキミの中にいる」
静かに抱きしめ返すと隊服に埋もれていた彼女の顔がゆっくりと上を向いて、
また、微笑む
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 45人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さやえんどう | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/tm812/
作成日時：2021年1月24日 22時
