鬼殺隊 ページ6
視点:煉獄
それから、父上が部屋を出てこなくなったのはすぐだった
あれから3年経った今でもそれは変わらない
『杏寿郎さん!
今日からもう任務で出てしまうのですか?』
目の前の少女の大きな瞳は不安そうに揺れる
杏寿郎「あぁ、
だが、大丈夫だ!
Aや千寿郎は最後まで俺が守り抜いて見せよう!」
少しでも、キミの不安が拭えればいいと口にしたつもりが…
杏寿郎「よもやよもや…
これは困った!」
一向に離れない腰に回された腕
『杏寿郎さん…待ってますよ?ずっと』
杏寿郎「あぁ!
そして、帰ってきたらキミのさつまいもの味噌汁が食べたい!」
『…分かりました
ご用意しておきます』
顔をあげ、微笑み、離そうとしなかった腕が離れていく
"あぁ、もっと、そうしていたい"
微かに感じた自分の心を他所に
杏寿郎「では!行ってくる!」
門を出て、直ぐに加速していく
俺が見えていなくても手を振り続けるキミを考えながら
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作者名:さやえんどう | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/tm812/
作成日時:2021年1月24日 22時