27話 ページ28
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『はぁ………もう何か色々最悪………』
自分のせいなのは分かってる。
でも、あの時の事が頭から離れない。
それを言い訳にしたくないのに、それしか見つからない。
「………Aさん、何かあったら、何時でも相談して下さいね?」
『………有難う』
お見送りしに来てくれたのか、物吉くんも私のロッカーの方に来てくれて、更には相談に乗る、なんて言ってくれて、本当に優しい子だと思う。
こんな子が私と同い年だったらな、なんて考えちゃう。そしたら何時でも相談しちゃうけれど。
でも、相手は物吉くんで、流石に鶴丸先輩とああいう事があってからああだこうだ〜〜〜なんて言えない。
『………もう戻っていいよ。此処まで来てくれて有難うね。じゃあ、部活、最後まで頑張って』
ニコリと物吉くんに笑ってみせるが、笑顔をちゃんと作れてるのかよく分からない。
ちゃんと笑えてなかったらごめんね、物吉くん。
心の中でそう呟いて、外へ出ようとすれば、「待って下さい!」と腕を掴まれ止められた。
「A、さん………あの………」
『………?物吉くん?』
物吉くんは何やらモジモジし始める。
一体どうしたんだろう。
「ぼ、僕じゃ、頼りないんですか………?」
目尻に涙を溜めながら、私にそう訴えられた。
意味が分からなくて、返答に困って慌てる。
『え、?ど、どういう………?………えぇ………?』
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苺花 - いやぁぁあぁぁ!!鶴丸ーー!!物吉ーー!!イケメン!かわいいーー!!ラテさんありがとうございます!!(つд`)これからも楽しみにしています!!お体にお気をつけて更新頑張ってください!(≧∇≦)b!! (2017年11月18日 22時) (レス) id: 874c46c86b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラテ | 作成日時:2017年5月17日 16時