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相当恥ずかしいことをいった気がする。具体的になにを、どういったか、覚えているが思い出したくない。理性がセーブをかけている、それ以上は思い出すなと。ああ、情けない。恥ずかしい。どうしよう……。好きとかなんとかいい合うのが、こんなに恥ずかしいことだとは思っていなかった。そんなことは知らなかったのだ。俺のことが好きな元カノに、相槌感覚で「俺も好きだよ」とかいうのとは、まったく違う。全然、百八十度違う。自分の意思で、心の底から、お前が好きだと告白することの、ああ、なんと勇気のいることか！ そして……恥ずかしいことか！
そこまで考えて、俺は完全に自爆してしまった。ワークを解く手を止め、机に突っ伏してしまった俺に、グルッペンがぎょっとする気配がする。
「おっ、おい、どうした」
「…………」
俺が、恨みがましい気持ちで顔を上げてグルッペンのほうをみると、グルッペンはしばらく、困惑したままの顔で俺をみて、でもすぐ、俺がなにを考えているのかわかったのだろう。じんわりと頬を赤く染めて、俺と同じように恨みがましい顔をした。
「……そんな顔……、するな」
咳払いをしながらそういって視線をそらすグルッペンが、俺はなんとなく気に入らない。俺と同じ気持ちなくせに、俺ほど動揺して、恥ずかしがってはいないだろうグルッペンのことが。俺よりお前のほうが上手みたいじゃねーか。こんなんなってるのは俺だけなんてさあ。負けず嫌いの血が騒ぐ。一方的にしてやられてばかりなのは、性に合わないのだ。
上半身を持ち上げて、隣にいるグルッペンに接近する。肩が触れ合う距離にまで近づいて、俺はグルッペンの耳に吹きこむようにささやいた。
「お前は全然気にしてないってーのか」
「…………っ」
俺がそういったとたん、グルッペンはびくびくーっとからだを跳ねさせて、俺にちょっかいをかけられたほうの左耳を手でおさえて俺からガードしようとした。だが、俺はそれを許さない。左耳をガードする手をむりやり剥いで、容赦なくつづける。
「なあ……。お前だって気にしてるんだろ？ だから俺の顔みないんだよな？」
「……お……お前……っ」
「我慢すんなよ……、な……」
「────っ！」
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エス(プロフ) - あわさん» すごくうれしいですありがとうございます……！文だけでなく、grpn以外のキャラクター、オリキャラたちまでお褒めいただいてすごくありがたいです。私が書き出したかった青春の空気感が伝わったようで、すごくうれしいです。ありがとうございます！ (2019年10月31日 20時) (
レス) id: 59009a1e5b (このIDを非表示/違反報告)
エス(プロフ) - 腐女神だぜ☆さん» うれしいご感想ありがとうございます！書きたいものを書きたいように書いた作品でそういっていただけるのはなによりの励みです！読んでくださってありがとうございました！ (2019年10月31日 20時) (レス) id: 59009a1e5b (このIDを非表示/違反報告)
エス(プロフ) - スラカさん» ご感想ありがとうございます！！書き手の私の「grpnかわいい〜」という気持ちがあまさず伝わったようでうれしいです笑 読んでいただいてありがとうございます！ (2019年10月31日 20時) (レス) id: 59009a1e5b (このIDを非表示/違反報告)
エス(プロフ) - るーかさん» ご感想ありがとうございます！そうですね、そういうことへのきっかけにもなれていたらこれ以上はないです！同性愛のテーマも案外普遍的で、どこにでもあるんだよということが伝わっていたらうれしいです。ありがとうございます！ (2019年10月31日 19時) (レス) id: 59009a1e5b (このIDを非表示/違反報告)
エス(プロフ) - 倉の中の石さん» すごくありがたいご感想ありがとうございます！その気持ちが一回ぶん以上の評価として私の胸に届きました……！ありがとうございます！のたうちまわらせることができて狙い通りって感じです……（へへ…）ありがとうございます！ (2019年10月31日 19時) (レス) id: 59009a1e5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エス | 作成日時：2019年10月21日 23時
