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こうなるとキリがない。子どもみたいないい合いになってどう矛先をおさめようか考え出したところで、グルッペンが「A……」とひそやかに俺の名を呼び、たおやかに密着してきた。……み、密着！？
「今のお前……。かわいいぞ」
「え……！？ は……！？」
「さっきは茶化したが、よく似合ってる。メイド服も……軽い化粧も……」
「な……な……なに！？ なんなんですか！？ これ！？」
「そう照れるな。褒めてるだけなんだから……」
この人、軽くトリップしてませんか！？ クラスの中心で、半ば陶然としながら、しまいには俺の顎を人さし指でつつーっ……、となぞったグルッペンに、俺はいよいよ我慢ならず、ヒィ──ッ！！ と女みたいな(女装しているからだろうか？)悲鳴を上げてしまう。そうして勢いよく、グルッペンから距離を取った。
俺から離されたグルッペンは、むっつりと不満そうな顔をして突っ立っている。
「わかったらもう褒めるな」
「お……、お前、変わったよ……」
出会った頃のこいつに、今のお前をみせてやりたいよ。こんなとんでもない冗談をかますほど強かになった、今のお前をよ……。
俺がそういうと、グルッペンは顔をほのかに赤くしてそっぽを向いた。俺たちのまわりでようすをうかがっていたクラスメイトたちは、全員あきれていた。クソ、マジでバカみてーじゃん……。
＊
そういうわけで当日である。
朝からさっそく出番な俺、そしてグルッペンは昨日と同じように着替えをし、メイクをほどこされ、フロアに立っていた。俺には客寄せの役目もあるので、ちょいちょい看板を持って入り口に立つことになっている。客が来ないうちはずっと外で客引きだ。ちなみに俺のメイクは、衣装合わせでの反省を活かしてくれたのか、昨日のケバケバしい出来と比べたら相当マシになった。それでも『男の女装』感からは逃れられない出来にはなっていたが。
文化祭の開始を告げる放送がかかる。出入り口に、グルッペンがようすをみに来た。昨日より堂々としている。ビジュアルは相変わらず美少女だが。
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エス(プロフ) - ミオさん» いや私も書きながら「かわいいな……」と思ってました……（真顔）。ありがとうございます！続編もよかったらよろしくお願いいたします！ (2019年10月21日 22時) (
レス) id: 59009a1e5b (このIDを非表示/違反報告)
エス(プロフ) - 豆鳩さん» ありがとうございます＞＜ｗｗｗ高校生らしいお話書けていたらいいな！と思うので天使といっていただけてうれしいです！高校生って天使のようなかわいさ！ (2019年10月21日 22時) (レス) id: 59009a1e5b (このIDを非表示/違反報告)
エス(プロフ) - ロアさん» ありがとうございます！ｗｗｗしかと受け止めました！！ (2019年10月21日 22時) (レス) id: 59009a1e5b (このIDを非表示/違反報告)
エス(プロフ) - 浅葱さん» わーありがとうございます！！grだけでなく主人公までかわいがっていただけてありがたい限りです……！続編に移行しましたので、よかったらそちらもよろしくお願いします！ (2019年10月21日 22時) (レス) id: 59009a1e5b (このIDを非表示/違反報告)
ミオ - グル氏可愛いなぁ..!続き待ってます！ (2019年10月21日 21時) (レス) id: 4083773df2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エス | 作成日時：2019年10月20日 2時
