No.2 ページ3
ここは"偉大なる航路"のとある島、ウェーブ島。
商業が盛んで、商人、旅人、そして海賊。
多種多様な人が集まり、年中賑わっている島だ。
(5億か...センゴク元帥も思い切った判断をする)
先日世界中にばらまかれた手配書。
島の適当なバーで軽く腹ごなしをしながら、私は異例の手配書に目を通していた。
｢手配書なんか見て、あんた賞金稼ぎか？｣
声をかけてきたのは、この店のマスター。
『あぁ、そんなところだ』
｢確かに、そいつを捕まえれば一攫千金かもしれねぇが…この島も海賊が多いだろ？5億の女だとかで、最近その話ばっかりだ。相打ちにならねぇように気をつけろよ｣
『忠告どうも』
(私がその当事者なんだけどな)
私の計算に狂いがなければ、あの男の船がこの島に着くのも時間の問題。
(早く来い)
『トラファルガー･ロー…』
｢っ！！｣
｢ん？どーしたんすかー？船長ー？｣
｢…いや、何でもない｣
ローが感じたのは、とてつもない寒気。
海の上なため、冷たい風が吹くのは至極当たり前のこと。
しかし、彼は胸騒ぎして仕方がなかった。
｢ペンギン、次の島まではあとどれぐらいだ？｣
｢このペースだったら、あと2,3時間…昼過ぎ頃には着けるかと。ログは3日で溜まるそうです｣
｢そうか。物資調達はできそうなんだな？｣
｢次の島、ウェーブ島は商業が盛んらしいですから大丈夫だと思います｣
｢なら、物資調達後は各自好きにしろ。くれぐれも問題は起こすなよ？｣
｢いやっほーい！！｣
｢俺、お菓子いっぱい食う！！｣
騒ぐシャチとベポには目もくれず、次の島があるであろう方向の海を見つめるロー。
｢どうかしましたか？｣
先程から妙に物思いに耽るローに、ペンギンは違和感を感じた。
｢特になにもねぇが…胸騒ぎがするだけだ｣
｢次の島ですか？｣
｢さぁな｣
巷では名の知れ渡った億超ルーキー。
ペンギンはそんな彼の胸騒ぎを、蔑ろにはできないと感じた。
｢問題を起こさないようくれぐれもと、他の連中に伝えておきます｣
｢あぁ｣
そして予定通り2時間後、彼らの潜水艦はウェーブ島の岸に上陸する。
海賊だからと偏見を受けない島とはいえ、面倒事にならぬようあえて港を避けての上陸だった。
そんな彼らの上陸を、島の中央の時計台から見つめる者が1人。
『やっと会える、トラファルガー･ロー…待っていろ』
彼らが対峙するまで、あと12時間。
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きのこ(プロフ) - すごく面白くてびっくりしました！ストーリーの面白さとキャラの良さが際立ってます！！また無理なさらない程度に更新してくださるとうれしいです^ ^ (2020年5月12日 21時) (
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作者名：ヒカリ | 作成日時：2020年3月8日 2時
