検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:232 hit

2話 朝食の段 ページ3

朝食を食べに食堂へ向かうと、入口で青色の制服がたむろっていた。


『おはよう雷蔵、三郎。あと勘右衛門』

「「おはよー、A」」


口の動きまでどんぴしゃに合わせてユニゾンを形成する雷蔵と三郎。


「俺はついでか〜?」


唇を尖らせる勘右衛門。


八左ヱ門と兵助はまだ来ていないようだ。

さて、今日の朝食はなんだろう。
壁に貼られたメニュー表を見る。


A 豆腐ステーキ定食
B 湯豆腐定食


『ん??』


おかしい、寝ぼけているのかな。メニュー表を凝視する。


A 豆腐ステーキ定食
B 湯豆腐定食


『なぜどっちも豆腐……!?』

「勘右衛門〜!お待たせ、豆腐ステーキ定食なのだ。あっ、おはようA。実は今日食堂のおばちゃんが朝から留守にされていて、代わりに俺が食堂を任されたんだ。さぁA定食とB定食どっちにする??」


厨房から忙しなく現れた兵助は注文口から前のめりに乗り出し、キラキラと顔を輝かせた。

勘右衛門に目をやれば「そういうことだから、さ」と言いたげに苦笑をした。


『そうだな…じゃあ湯豆腐定食いただこうかな』

「了解っ」


そう言うなり兵助はるんるんとステップを踏みながら厨房の奥へと消えた。

やれやれ、あの調子だと昼も夜も豆腐料理になりそうだな。

まぁ、兵助の豆腐料理は美味しいから「適度な量」さえ守ってくれればそれでいいのだけど。


『お前たちは注文しないのか?』

「うーん、A定食にするかB定食にするか…どっちも美味しそうだから迷っちゃって…」

「無論私は雷蔵と同じにする」

『そうか』


相変わらず仲が良い事で。

・→←1話 五年生の秘密の段



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 0.0/10 (0 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
設定タグ:忍たま , RKRN , 竹谷八左ヱ門
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:かなた | 作成日時:2024年1月18日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。