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1話 五年生の秘密の段 ページ2
『ん………』
やわらかな朝日が部屋に入り込む。
その眩しさに照らされ目を覚ました。
気だるさと眠気に逆らいながら起き上がる。
『夢、か…』
どうして今更あんな夢なんか。ついてない。
そんなことを考えながら、欠伸をひとつ。
あぁ、今日は朝から座学か。
無意識に出た独り言に応える者はいない。
なにせ五年間ずっと一人部屋だから。
一年生の途中で入学した私は当初一人部屋に割り当てられた。
しかし、五年生まで一人部屋であり続けたのは深い理由がある。
布団を押し入れに片付け、身支度を整える。
制服に着替えるために寝巻きの腰紐を解く。
机の上に置かれた鏡に映る自分は男と言うには少々柔らかな体つきで、僅かに膨らんだ乳房が寝巻きの隙間から覗いている。
『はぁ…サラシもう少しきつく巻かないとな……』
これが、私と“五人”が抱える秘密だ。
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作者名:かなた | 作成日時:2024年1月18日 20時