検索窓
今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:235 hit

1話 五年生の秘密の段 ページ2

『ん………』


やわらかな朝日が部屋に入り込む。

その眩しさに照らされ目を覚ました。

気だるさと眠気に逆らいながら起き上がる。


『夢、か…』


どうして今更あんな夢なんか。ついてない。
そんなことを考えながら、欠伸をひとつ。


あぁ、今日は朝から座学か。
無意識に出た独り言に応える者はいない。

なにせ五年間ずっと一人部屋だから。

一年生の途中で入学した私は当初一人部屋に割り当てられた。

しかし、五年生まで一人部屋であり続けたのは深い理由がある。


布団を押し入れに片付け、身支度を整える。

制服に着替えるために寝巻きの腰紐を解く。

机の上に置かれた鏡に映る自分は男と言うには少々柔らかな体つきで、僅かに膨らんだ乳房が寝巻きの隙間から覗いている。


『はぁ…サラシもう少しきつく巻かないとな……』


これが、私と“五人”が抱える秘密だ。

2話 朝食の段→←プロローグ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 0.0/10 (0 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
設定タグ:忍たま , RKRN , 竹谷八左ヱ門
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:かなた | 作成日時:2024年1月18日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。