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小さな指先がコートを掴んで、いっぱいいっぱいに言葉を選ぶ彼女。
「好き、かっこいいよ、…とっても、とっても似合ってる！！」
眉を下げ襲い来る羞恥に困りながらも、愛おしそうに笑ってくれる。
直接的な言葉に心臓は騒いでいて、言葉を紡ぐよりも先に、Aさんはとすりと胸元に額を預けてくる。
「ど、しよ、…だめ、にやけちゃう」
ちょっと待ってね、と続き零れ落ちる声に、こちらの表情筋までもが仕事をしない。
自身の頬を包みハの字に眉を下げるあどけない可愛さは、にやけるなと言う方が無理な話である。
「Aさんも、…今日も可愛いですよ」
頬を揉む彼女はぴくりと体が震え、目を伏せ両手が口元を隠した。
「っ、……ありがとう…」
小さな声が恥ずかしそうに震えていて、最早このまま連れ帰りたいほど。
「…行こ、っか」
「……はい」
照れくさそうに笑うAさんの手を取り、念願だというクリスマスマーケットへ向かった。
イルミネーションが施された公園へとつながる通りは食も芸術も一緒くたにされたマーケットが軒を連ね、先で待つツリーに花を添えている。
クリスマス期間だけの催事にずっと憧れがあったと告げるAさんは、マーケットの戦利品を頬張る子供に負けないくらい瞳を輝かせていた。
「わぁ、可愛いねぇアレ」
ハンドメイドのインテリアたちに目を奪われる彼女は可憐で、楽しそうな表情を独り占めできる立場にいるのは何物にも代えがたい幸福であると知る。
冬を彩るBGMが感情の高揚を後押しさせ、小ぶりのリースを手にした彼女は自室に飾るのだと嬉しそうに笑い、眼前に広がる光景に見惚れながら俺の腕を引いた。
「拓海くんっ！ツリー！！すっごく綺麗…！！」
見て、と俺へ振り返るAさん。
柔らかな髪がふわりと翻り、垂れた大きな瞳が痩せる。
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み(プロフ) - 本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好きさん» お楽しみ頂けた様で嬉しいです〜〜！！ありがとうございます😊❤😍✨ (3月12日 7時) (
レス) id: afd02ed077 (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - やばい！！！！やばいです😭😭😭拓海いぃぃぃぃぃいいいい好きだァァァァァ (3月11日 4時) (レス) @page41 id: b9b005fe2b (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - るさん» こちらこそお褒めの言葉ありがとうございます😊💕💕もっと楽しんで頂けますよう更新頑張ります！ (11月24日 16時) (レス) id: afd02ed077 (このIDを非表示/違反報告)
る - 最高すぎます。本当にありがとうございます😭😭😭😭😭更新楽しみにしてます🥰 (11月23日 8時) (レス) id: 74e8a14f0e (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - わんさん» いにで大好きなのですが余りに供給が少なくついに手を出してしまいました…！お読み下さりありがとうございます💕これからもお楽しみ頂けるよう頑張ります！ (11月22日 16時) (レス) id: afd02ed077 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：み
| 作成日時：2023年9月29日 15時
