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「っ、！？」
「……親父、明日の配達俺じゃなかったよな」
あぁ、といつもの腑抜けた声を拾いながら、辿る様に横腹の辺りをなぞる俺にAさんは慌てて口元を両手で覆う。
「……今日、Aさん家泊るから帰んねぇって連絡」
てきとうに相槌を打つ間も柔い肌を好き勝手触れていれば、口元を隠しじとりと睨まれる。
恐怖の欠片もないどころか寧ろ可愛い視線は、指先が脇腹辺りを辿った所でぎゅっと瞑る瞼によって途切れる。
「っ、……〜〜…！！」
組み敷かれた彼女の腰がほんの少し反って、漏れる吐息を閉じ込めた指先がぴくりと震えた。
早々に電話を終わらせ、携帯をテーブルへ抛り見下ろすと不服そうな声が呟く。
「………いじわる」
「すぐ連絡しろって言ったのAさんでしょ」
涙で潤む瞳とか、力なく睨んでくるところとか。
たった数分にも満たない時間も辛抱たまらなく手を繋ぎ、唇、頬、耳元と好きに口づけ遊ぶ俺へ彼女はくすぐったそうに身をよじる。
一度触れてしまえばもっと深く求めたくて、何度も何度も、柔く甘い感触を確かめる様に強請る。
舌が触れ合ったまま熱を持つ視線が絡んで、すぐ伏せられ強く握りしめてくる手に甘え小さな舌を吸う。
ままならない呼吸さえ愛しくて、唇のふちに溢れたどちらのものか分かりさえしない唾液を拭うと蕩けた瞳が朧げに俺を見上げた。
「…だからもう、何も気にするものはないですね」
「んぇっ、…ぁ、ま、待って、…重い、から…！」
「っふ、落ち着いてAさん」
これ以上逃げられては困る。
すぐそばのベッドへ移動すべく抱き上げれば、単語にも満たない声がぽこぽこ零れるのが可愛い。
こんなんでよく力仕事できんなぁ、と想定を超える軽さに呆けつつ、彼女を下ろして覆いかぶさる。
毎度毎度慣れなさそうに顔を真っ赤にさせるのだからこれまたカワイイ。
「ま、待って拓海くん…！！」
手首から辿る様になぞり、不均等に絡む指先が躊躇いがちに揺れる。
「嫌です、待てません。」
再び塞いだ唇が蕩けた声を抑え込んで、快楽を逃がしたそうに背が逸れてつま先が力なくシーツを蹴った。
溢れる声は普段の何倍も甘さを含んでいて、俺のせいでいっぱいいっぱいになってしまうのが可愛らしい。
こんなにも深く求めたい感情に突き動かされるなんて知らなくて、ただただ壊さぬように、心地よく感じられるようにと努めてそっと繊細な肌へ触れた。
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み(プロフ) - 本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好きさん» お楽しみ頂けた様で嬉しいです〜〜！！ありがとうございます😊❤😍✨ (3月12日 7時) (
レス) id: afd02ed077 (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - やばい！！！！やばいです😭😭😭拓海いぃぃぃぃぃいいいい好きだァァァァァ (3月11日 4時) (レス) @page41 id: b9b005fe2b (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - るさん» こちらこそお褒めの言葉ありがとうございます😊💕💕もっと楽しんで頂けますよう更新頑張ります！ (11月24日 16時) (レス) id: afd02ed077 (このIDを非表示/違反報告)
る - 最高すぎます。本当にありがとうございます😭😭😭😭😭更新楽しみにしてます🥰 (11月23日 8時) (レス) id: 74e8a14f0e (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - わんさん» いにで大好きなのですが余りに供給が少なくついに手を出してしまいました…！お読み下さりありがとうございます💕これからもお楽しみ頂けるよう頑張ります！ (11月22日 16時) (レス) id: afd02ed077 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：み
| 作成日時：2023年9月29日 15時
