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その重厚なフォルムとは正反対の可憐な姿で拓海へ満面の笑みを見せる女性をこの距離で視認すれば、自ずと記憶から一人に絞られる。
まさかこの子が…と顔を見合わせる間に、拓海は困ったような声でまた一人で…と呟いた。
「ちがっ、違うの！！秋名に住んでる友達と今まで遊んでたの！！それで、ちょっと試しに登ってみようかなって思ったら麓に拓海くんの車あったから…もしかしてと思って…」
少々伺う様な顔つきに、わっと慌てた様子で弁明を図る彼女。
一生懸命話す姿を見つめた拓海は、緩く息をつき笑う。
「っふ、冗談ですよ。会うって言ってましたもんね」
「拓海くんじゃなければ下りずにすぐ帰るって決めてたからね…？」
怒ってない？と覗き込み伺う上目遣いは、自身へ向けられていないにも関わらず心臓を抑え込み倒れてしまいそうなくらい可愛らしかった。
案の定、隣で健二のヒュッと喉が詰まる音が聞こえる。
彼女の手は自然に拓海の腕へ添えられ、さながらエスコートの所作は俺らの勘を裏付ける様だ。
受け止めた拓海は何やら小声で話し俺らを示す。
「あ、イツキくんだ久しぶり！！秋名スピードスターズの皆さんも！！」
「おおおお久しぶりですｯｯ、ぇ、ぁ、手が、か、かかか身体くっついて…！！Aさ、…」
はわ…と単語にも満たない声で慌てるイツキを不思議そうに見たものの、すぐに頬を緩ませる。
落ち着け〜、と揶揄う笑顔はきゅんと来ない方がおかしいものだ。
「直接お話しするのははじめましてですね。赤城レッドサンズのAAと申します。」
腕から離れた小さな指先は揃えられ、頭を下げる動作には品がある。
穏やかな笑みはどこか成熟した魅力を感じさせ、先程拓海へ向けられていた幼げな仕草や表情とは打って変わって美しさを際立たせていた。
「この人が池谷さんで、その隣が健二さん」
紹介にふんふんと頷きながら名前を反芻されれば、チャーミングな声に心臓は騒ぎ仕方がない。
たまらず声をかけた健二に、拓海を眺めた彼女は今一度腕へ絡み、にっこりと笑う。
「拓海くんとお付き合いしてます」
秋名の峠に、男三人の叫び声がこだまするのも許されてほしい。
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み(プロフ) - 本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好きさん» お楽しみ頂けた様で嬉しいです〜〜！！ありがとうございます😊❤😍✨ (3月12日 7時) (
レス) id: afd02ed077 (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - やばい！！！！やばいです😭😭😭拓海いぃぃぃぃぃいいいい好きだァァァァァ (3月11日 4時) (レス) @page41 id: b9b005fe2b (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - るさん» こちらこそお褒めの言葉ありがとうございます😊💕💕もっと楽しんで頂けますよう更新頑張ります！ (11月24日 16時) (レス) id: afd02ed077 (このIDを非表示/違反報告)
る - 最高すぎます。本当にありがとうございます😭😭😭😭😭更新楽しみにしてます🥰 (11月23日 8時) (レス) id: 74e8a14f0e (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - わんさん» いにで大好きなのですが余りに供給が少なくついに手を出してしまいました…！お読み下さりありがとうございます💕これからもお楽しみ頂けるよう頑張ります！ (11月22日 16時) (レス) id: afd02ed077 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：み
| 作成日時：2023年9月29日 15時
