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駄々をこねる幼い声がぶつくさ文句を言いながら抱きすくめるから、よくよく理解に努め口を挟むと手が止まり一瞬体が震えた。
「嫉妬…？啓介くんと一緒にいたの、ほんとはヤだったの？…ねぇ、拓海くん、」
「っ〜…次あったらもう来ませんよ」
「嘘。絶対助けてくれるもん。ねぇ拓海くんってば」
唸る様な悔し気な話し方はギャップが強く、服を揺さぶり催促すればじとりと睨まれる。
「……あんたが他の人とも距離近ぇのは、普通に妬きますよ」
悔しそうな、照れくさそうな、力のこもる視線の割には頬が赤い。
手持無沙汰な彼の手は私の頬を包むように触れた。
「…だから言ったでしょ、変な奴に絡まれるかもしんねェから人の少ない所はやめましょうって」
「ぅ、」
「分かってますか、あんたマジで美人なんですから気ぃつけて下さいって言ってるでしょ。これ以上俺の肝を冷やして楽しいですか」
「ち、がい、ま…」
「Aさんに何かあったらとか考えんのも嫌なんで俺から離れないでください分かりましたね」
「わかり、ま、したごめんなさ、…〜！」
指先が両方とも力を入れ、やたらに揉んで遊ばれる。
不服そうにぶつぶつ文句を重ねてくれているが、しかと聞けば凄まじいデレの応酬なのを本人は気づいているのだろうか。
後で思い返して羞恥に蹲ってそう…と思いながらもその実私の頬は理解の途端に緩んでしまったので、彼に左右へと引っ張られる方が都合がよかった。
だがしかし、
「ちぎれぅ、」
「お仕置きです」
「いひゃい〜〜！！」
割とガチで遊ばれている。啓介くんの引っ張りが考慮されていたことを今になって知るとは思わなかったし、その冷たい声で言われては背中がぞくりとしたので私も私だった。
「…拓海くん、私のことすっごく好きなのね…」
離された頬を両手でさすりつつ、反撃のつもりに呟く。
怒りか羞恥か複雑そうな顔でむっと私を見やる拓海くんは、頬が塞がっているからかデコピンをかました。
「だからしぬほど焦って来たんだろ、ばか」
時折こうして、少し幼さを残す物言いで訴えられるのはずるいと思う。
「ひゃぃ…」
直視できる訳もなく、俯く私の腕を引いてハチロクへ乗せてくれる拓海くん。
もうこのまま二人きりになれる場所へと思うけれど。
「…ちゃんと見ててくださいよ」
「もちろんです…」
嗜めるみたく誤魔化す顔にやっぱり、夜が明けるまで彼の走りを知りたいとも思うのだ。
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み(プロフ) - 本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好きさん» お楽しみ頂けた様で嬉しいです〜〜！！ありがとうございます😊❤😍✨ (3月12日 7時) (
レス) id: afd02ed077 (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - やばい！！！！やばいです😭😭😭拓海いぃぃぃぃぃいいいい好きだァァァァァ (3月11日 4時) (レス) @page41 id: b9b005fe2b (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - るさん» こちらこそお褒めの言葉ありがとうございます😊💕💕もっと楽しんで頂けますよう更新頑張ります！ (11月24日 16時) (レス) id: afd02ed077 (このIDを非表示/違反報告)
る - 最高すぎます。本当にありがとうございます😭😭😭😭😭更新楽しみにしてます🥰 (11月23日 8時) (レス) id: 74e8a14f0e (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - わんさん» いにで大好きなのですが余りに供給が少なくついに手を出してしまいました…！お読み下さりありがとうございます💕これからもお楽しみ頂けるよう頑張ります！ (11月22日 16時) (レス) id: afd02ed077 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：み
| 作成日時：2023年9月29日 15時
