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垂れ気味の瞳がしょうがなさそうに、だけど愛おしそうに私を見てくれるから、きゅぅ、と胸の奥が心地よく締まる様な気がした。
優しい眼差しは私の心を溶かしていくみたいで、一度見つめられたらもう逸らす事なんてできない。
「……ほんと、…可愛い人ですね」
だから、こんなに柔らかい笑顔でまっすぐに伝えられては、倒れてしまいそうで。
寡黙で大人しい拓海くんが感情を強く乗せた笑顔を見せてくれるのは、とびきり甘さの持った声で伝えてくれるのは、受け止めることさえ精一杯に思う。
拓海くんからもらう言葉のひとつひとつを、表情を、温もりを噛みしめる度に、認めてもらうたびに私はどんどん拓海くんに惹かれていって、溢れる好きに溺れそうになる。
こんな日に限って、いや、こんな日だからか。直接的な言葉たちがどうも甘く響いてしょうがない。
大人に満たない独占欲を受け止めるに足らず愛してくれる言葉に為す術もなく、ようやく冗談の類へと逃げ目を伏せる。
「っ、……拓海くんも、おさけ、のんだ、…」
「のんでませんよ。つーかまだのめませんし」
私がどれほど、貴方を好いていると思っているのだろう。
こんなに優しくされて、溶けてしまいそうになるくらい、拓海くんの事しか考えられなくなるくらい、溺れてさえしまいそうなんて、きっと知らない。
「…ずるいなぁ」
単純な思考は好意ばかりが膨れ上がり、素直になれるはずもなく逃げた視線が首筋辺りをとらえる。
愉楽の世界に導かれそうなほど満たされた心地に、口元は勝手に緩んでいってしまう。
緩む顔を見られるのは存外羞恥が勝つから、肩口に顔をうずめた。溢れて止まらない愛しさを伝えたくて、抱き込む手に力が籠る。
抱きしめられるのも、触れてもらえるのも、私だけ。
肌触りの良いシャツを握りこんで、首筋にぐりぐりと額を押し付ける私を撫でる温かい手。
指先が頬にかかる髪を後ろへと流してくれるから、そっと見上げると鼻先が触れそうな距離で見つめてくれる。
そのまま後頭部を支える様に指先があてがうから、胸元においていた手が柔くシャツを掴み皺を寄せた。
目を伏せてすぐに唇へと柔らかな感触が伝わって、角度を変え何度も繰り返されるキスに応える。
ちぅ、とわざと小さく音を立てるそれは優しく慈しむ様で、もうしばらくこのまま特別な時間に甘えていたいと思った。
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み(プロフ) - 本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好きさん» お楽しみ頂けた様で嬉しいです〜〜！！ありがとうございます😊❤😍✨ (3月12日 7時) (
レス) id: afd02ed077 (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - やばい！！！！やばいです😭😭😭拓海いぃぃぃぃぃいいいい好きだァァァァァ (3月11日 4時) (レス) @page41 id: b9b005fe2b (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - るさん» こちらこそお褒めの言葉ありがとうございます😊💕💕もっと楽しんで頂けますよう更新頑張ります！ (11月24日 16時) (レス) id: afd02ed077 (このIDを非表示/違反報告)
る - 最高すぎます。本当にありがとうございます😭😭😭😭😭更新楽しみにしてます🥰 (11月23日 8時) (レス) id: 74e8a14f0e (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - わんさん» いにで大好きなのですが余りに供給が少なくついに手を出してしまいました…！お読み下さりありがとうございます💕これからもお楽しみ頂けるよう頑張ります！ (11月22日 16時) (レス) id: afd02ed077 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：み
| 作成日時：2023年9月29日 15時
