参・妖月探偵事務所【名前変換オリジナル】 (ページ11)

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５２話【探索 Ⅱ 】ページ11

「次の気候がわからないからなんとも言えないけど……
夜はき基本的にこのまま三人と探索をお願いしたいかな。
後で地図を見ていそうな所を数ヶ所マークしよう」

「じゃあ俺地図持ってくるー」

「チビには荷が重いだろ。俺もいく！」

「はあ？！さがくんだって対して大きくないじゃん！！」

「お前よかでけぇっつーの！」

「ふんっ」

「喧嘩してんならうちらが行くけど……」

「あーだめだめ！ほら行くよさがくん！」

「わかってるよ！！」

少し言い合ってからとばみさんの一言で奥へと走っていった
ひなさんとしゅさがさん。まだ声が聞こえるので
歩きながら言い合っているんだろう。
喧嘩するほど仲が良いという言葉がよく似合う。

「……元気、ですね……」

「うん…場を明るくするためにしてくれたのか……」

「あいつらのことだからどうせ素でしょ。阿呆だし」

「あはは……」

残された私たち三人は二人を呆れるか苦笑するかで見送った。
因みに私は苦笑していた。それから少しして扉の向こうから
なにか文句らしき声とスキップでもしてそうな声が聞こえ、
扉が開けば始めにひなさん、後にしゅさがさんが戻ってきた。

「おっまたせー！」

「お前も持てや！！」

「だって思ったより大きくないしー」

「お前……」

元気な声と一緒に扉が開き、始めにひなさん、
そして何故か一人で地図を持っているしゅさがさんが
次に戻ってきた。地図を机に広げ、山を中心に探していく。
ゆたゆきさんたちは奥の方を中心に探してきていたらしいので
麓付近を全体的に探し、あとは数ヶ所マークしたので
そこを探すことになった。

そして、再び気候が変わり、
今度は豪雨だった。

「雨……とうは」

「わかってる。行ってくるわ」

「え、こんな雨で」

「黙れ猿」

「さ…っ？！」

心配したつもりが猿などと侮辱され
カッとなり反論しそうになったとき、
誰かの手が肩に乗り振り替えると
居たのは先輩だった。