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放課後/阿部顕嵐 ページ48

『。。。。おかえり。』

「あ、顕嵐ただいま。」



僕たちの日課。
学校から帰ると、ベランダの窓を開ける。


昔から変わらないこの日課。
高校生になった今でも続いてる。



学校のマドンナなAと
ベランダを伝って行き来出来るこの距離は
誰よりもチャンスがあるのかもしれない。



でも、僕らには、、、、




幼なじみという、
だれよりも高い壁もある。


『今日遅くない？

俺、部活だったのに、なんでAのほうが遅いの？』

「あー、クラスの中村くんと遊んでたから。」

『。。。。デート？』


「。。。。違うよ。」




『朝は朝日と一緒に登校で、
昼は宮近と閑也先輩で、
帰りは海人ですかーー。』


「。。。なに。」

『。。。別に。


A可愛いんだから自覚しなよ。
狙ってる人沢山いるんだよ？


いつか。。。

。。。。忘れさせてくれる人ができるといいね。』




「。。。うん。」



わかってるよ。

Aには忘れられない人がいるって。





俺には忘れさせてやれないから。

Aが幸せになるまで、
そばにいる。



いつか、幸せになってね。

作者より。。。→←下校/中村海人

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