.*･ﾟ .ﾟ･*.Jr. dream land.*･ﾟ .ﾟ･*.

片想い。/田中樹 ページ30

「昨日ね、買い物してたら京本先輩会ったの！」


前でにこにこしているのは
クラスメイトのA。


学校の先輩で、結構人気のある京本先輩に
きゃーきゃー言ってる。




俺とAは、
高校に入ってから仲良くなったけど、
毎日一緒にいるくらい仲がいい。

一緒に居すぎて、
友達「２人って付き合ってるのー？」
って聞かれることも多くて。



俺は毎回、

『そうなんだよー。。』っていいながら、
Aの肩を引き寄せるのに、

Aは、
「そんな訳ないじゃん？笑」
っていいながら、さり気なく離れてく。


俺はAがすきだけど、
あいつは、京本先輩にベタ惚れ。


「。。。ねぇ！
樹きいてる？！」

『聞いてなかった。笑』


「もう！昨日京本先輩にアドレス教えてもらったの！」

『おっ！よかったじゃん！
少しは成長したな！笑』




いつもいつも京本先輩の話しばかり。


正直いうと嫌だ。
俺以外の男見んなって言いたい。



でも。。。。




「やっと念願のアドレスゲット！」

笑顔で言うAの姿がきれいで。






『。。。Aが幸せなら俺はそれで充分。』




「樹なんか言った？」



『なんでもねぇよ！笑


もし、京本先輩と付き合っても、
俺のこと放置しないでよ！！笑』



「当たり前じゃん！
樹は親友だもん！！！

てか、付き合えるわけないじゃん！！;;;;」


『まぁ、そうだろうな。笑』

「ちょっとひどい！！笑」




どんなに頑張っても
俺は【親友】。


君と君の好きな人が幸せになれますように。

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