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放課後デート/ 萩谷慧悟 ページ24

「ごめん慧悟！
先生に呼び出されちゃって。。、


先帰ってて。」



『。。。わかった』



ちょっと不機嫌になったのがわかった。



「。。慧悟？

ほんとにごめんね。」



『いいよ。
しょうがないもん。

またね。』



と、手を振りながら帰ってしまった。




背中に向かって呟く。


「待ってて。。。なんて言えないもんなぁ。。。」



甘えたりするのが苦手なわたし。


手を繋ぐことすら恥ずかしくて、
自分からデートに誘うこともできない。
ましてや、待っててなんて、、
とてもじゃないけど、言えない。


今日だって、慧悟が誘ってくれて、
久しぶりの放課後デートだったのに。




「先生なんて大嫌いだ。。。」



呼ばれて行ったら、
明日のHRのプリントをコピーしてくれと。


「こんなの先生ができるじゃん。。」


はぁ。。。
ため息がでる。






１時間ほどでやっと終わった。



無いとはわかっていたけど、
慧悟の靴箱を見た。



「やっぱり慧悟、帰ってるよね。。。」







『おせえよ。』

「。。へ？」


そこには帰ったはずの慧悟の姿が。


「。。。なんでいるの？」




『待ってたの！笑

Aが甘えきらないこと
俺、ちゃんとわかってるからさ！』

ｸｼｬっとした笑顔で、
頭をわしゃわしゃ撫でてくれた。



『ほんとは待ってて欲しかったでしょ？笑



ちょっと遅くなっちゃったけど、
デート行こっか。

はい。』


差し出された手。


「。。。ありがとう。」

『いいよ。行こ？』



いつもは恥ずかしくて
差し出してくれても握れなくて、



慧悟から握ってもらってた手を、



今日は私から。

いじわる/ 中村海人→←席替え/ 田中樹

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