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横山side
「じゃ薬出すから、薬局寄ってや。」
章「飲まへんくて大丈夫やのに。」
本人はこう言うけど、まだ薬なしは厳しいと思う。
自分では気づいてないやろうけど、精神的に不安定な状態は変わってない。
そりゃ、昔よりは落ち着いてる。
それは事実やけど、まだ薬を止めるのは速い。
ここで止めたらまた昔のように崩れてしまう。
章「…あれ、やりたない。」
そう言って章大は談話室を指差した。
1番嫌って言ってるし、毎回嫌がる。
嫌なのもわかるし、辛い事やってわかる。
章「…意味ないやん。」
意味がある事やからやってんねん。
意味ないのに辛い事させる訳ないやん。
思い出すのは辛いやろうけど、そのまま閉まっておいたらいつか爆発する。
その前に少しづつ章大の中で、消化させなアカン。
前に記憶が断片的になくなった事があった、そのせいか今でも曖昧なとこがある。
その記憶を思い出した時には、暴れて大変やった。
他にもいろんな治療法試したけど、無駄やった。
やから今はこれは辛いかもしれへんけど、少しでも追体験が少なくなったり、不安がなくなればいい。
それが将来のためやと思うから。
2週間に1度、辛い日やとは思う。
もう忘れたまいたいって気持ちもわからなくはない。
章「…ごめんなさい。
お仕事やのに。」
「そんなん気にすんなや。
でも嫌なんも章大のためって事
絶対、忘れたらアカンで。」
今からは自由時間。
ただ日常会話するだけ。
まぁ語尾とか目線とかで変わりがないか、俺ら医者が調べるための時間なんやけど。
章大はこれが1番ましらしい。
でも今日は不機嫌やからどうかな。
章「…明日、テストやねん。」
「頑張って勉強せな。」
ほんまは診察、明日やけどテストやからって今日になった。
やっぱり小さい頃に勉強してないからか、今どんだけ頑張ってもどうしても差は出来てまう。
それでも勉強は頑張っているみたい。
章「横ちょって頭良かったん？」
「そこそこやな、医者やし。
アホではなかったで。」
章「なんで医者になったん？」
だいたいの患者さんはこの治療の時は自分の話をよくするけど、章大ほ俺に話させてばかり。
聞き上手なのはもともとやと思うけど……。
ちょっと心配なとこ。
「たまには自分の話せぇや。」
章「人の話聞く方が楽しいもん。」
「まぁええけど。」
この後も数分間話して、章大は帰って行った。
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黒雪 アリス - 更新楽しみにしてます。私の作品にも、遊びにきて下さい。 (2017年12月17日 4時) (
レス) id: 38a8dac152 (このIDを非表示/違反報告)
朝夏 - 更新とてもうれしいです。これからも頑張ってください。 (2017年8月7日 19時) (レス) id: c0888049bb (このIDを非表示/違反報告)
紗矢華(プロフ) - やすらぶさん» やっとテスト終わりました。更新再開したいと思います。ありがとうございます。 (2017年7月2日 12時) (レス) id: 2f308dd885 (このIDを非表示/違反報告)
紗矢華(プロフ) - ゆこさん» ありがとうございます。また再開したいと思います。 (2017年7月2日 12時) (レス) id: 2f308dd885 (このIDを非表示/違反報告)
紗矢華(プロフ) - 緑茶ラテさん» 更新止めてすいません。学校がいろいろあって。更新頑張ります。 (2017年7月2日 12時) (レス) id: 2f308dd885 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗矢華 | 作成日時：2017年4月7日 18時
