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章大side
おとんは部屋を出ていった。
急な孤独感に襲われ、一気に不安でいっぱいになった。
さっきまでは変な声が聞こえてもおとんは大丈夫って思えたのに。
今は信じられない。
もしかしたらまた捨てられるかも。
『あんたなんかいらない。』
『なんでこんな子を……。』
結局、また吐いてもうたし。
おとんに汚いところ見せた。
お母さんたちの声を聞くだけで、ぐわんとめまいがして気分が悪くなって吐いてまう。
わかってるはずやのに、幻聴やって。
やから嫌われるのか、ボクは。
1人じゃ何も出来ないから、バカやから。
信「章大、水…って大丈夫か？」
「…行かないで。」
捨てないで、叩かないで。
ずっとそばにいてよ、1人は怖いよ。
もう嫌だ。
捨てられたくない、もう2度とあんな絶望的な思いしたくない。
おとん、困った顔してる。
「嫌やよ、嫌いにならんといて。
怖いよ、やめて！」
あの声に惑わされる。
やめて、聞きたくないよ。
あの頃の記憶が蘇る。
ぐちゃぐちゃになって、破片みたいに。
それが混ざって映像になってて。
幼い頃のボクが見てた景色。
血や古いアパートにある灰皿、割れた高価な花瓶とキッチンの包丁。
鋭い目つきで睨むママ、綺麗な衣服に身を包むおばさん。
それが回って、めまいみたいになって。
頭から離れない。
耳を塞いでも、目を瞑っても。
聞こえて来る、見えてしまう。
「…もう許して。
もう記憶なんか消してよ。
なんでこんなに苦しめるの？」
「…苦しいよ、怖いよ。」
「いやぁっ！はなして！」
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黒雪 アリス - 更新楽しみにしてます。私の作品にも、遊びにきて下さい。 (2017年12月17日 4時) (
レス) id: 38a8dac152 (このIDを非表示/違反報告)
朝夏 - 更新とてもうれしいです。これからも頑張ってください。 (2017年8月7日 19時) (レス) id: c0888049bb (このIDを非表示/違反報告)
紗矢華(プロフ) - やすらぶさん» やっとテスト終わりました。更新再開したいと思います。ありがとうございます。 (2017年7月2日 12時) (レス) id: 2f308dd885 (このIDを非表示/違反報告)
紗矢華(プロフ) - ゆこさん» ありがとうございます。また再開したいと思います。 (2017年7月2日 12時) (レス) id: 2f308dd885 (このIDを非表示/違反報告)
紗矢華(プロフ) - 緑茶ラテさん» 更新止めてすいません。学校がいろいろあって。更新頑張ります。 (2017年7月2日 12時) (レス) id: 2f308dd885 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗矢華 | 作成日時：2017年4月7日 18時
