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章大side
「こんにちは、横ちょ。」
横「相変わらず変なあだ名やな。
早よ座って。」
「なぁ、これいつまでやるん？」
ずっと担当してくれてる横山先生。
かれこれ付き合い6年くらいになるんやないかな。
横「まぁ、そんな焦るなや。
そんな俺の事嫌い？」
「…嫌いやないけど。」
そんな言い方されると、嫌がりづらい。
横「じゃ談話室行こか。」
「…うん。」
今から1番嫌な事。
昔の事を思い出して、先生に話す。
辛かった思い出とか、苦しかった事なんか一生思い出したくない。
「…話したくない。」
横「わかってるけどな、辛いんは。
でもこれも治療やねん。」
「どこも悪くないやん。」
思い出すだけで、なんか苦しくなる。
結局、ほとんど話せない。
やけど話さない訳にもいかないし、毎回少しは頑張る。
いろんな嫌な記憶が混ざってよくわからなくなる。
ほんまの両親との記憶と前の里親の記憶。
どっちの家族も怖いし、大嫌い。
「…水に沈められた、…苦しかった。
けど、動けへん…かった。
…笑ってた、ママ。」
切れ長の目の奥の茶色い瞳孔が見開いて、口角が上がった。
いつも黒くて長いストレートの髪を揺らしてた。
肌が白くて、唇はいつも薄いピンク色。
高めの声が耳に残る。
甘い香りと生ゴミとかの腐敗臭が混ざり合って、気分が悪くなった。
苦しい。
今は水になんか入れられてないのに、息が苦しい気がする。
頭の中が、あの顔で声でいっぱいになる。
頭から離れない記憶。
忘れたふりしてもやっぱり忘れられてなかったんや。
心臓がドキドキして、ふらふらする。
思い出すといつもこう。
「…も、いや。」
横「そやな、話せて良かったやん。
頑張ったやん、また来週な。
じゃ、他の部屋行こか。」
「…ん。」
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黒雪 アリス - 更新楽しみにしてます。私の作品にも、遊びにきて下さい。 (2017年12月17日 4時) (
レス) id: 38a8dac152 (このIDを非表示/違反報告)
朝夏 - 更新とてもうれしいです。これからも頑張ってください。 (2017年8月7日 19時) (レス) id: c0888049bb (このIDを非表示/違反報告)
紗矢華(プロフ) - やすらぶさん» やっとテスト終わりました。更新再開したいと思います。ありがとうございます。 (2017年7月2日 12時) (レス) id: 2f308dd885 (このIDを非表示/違反報告)
紗矢華(プロフ) - ゆこさん» ありがとうございます。また再開したいと思います。 (2017年7月2日 12時) (レス) id: 2f308dd885 (このIDを非表示/違反報告)
紗矢華(プロフ) - 緑茶ラテさん» 更新止めてすいません。学校がいろいろあって。更新頑張ります。 (2017年7月2日 12時) (レス) id: 2f308dd885 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗矢華 | 作成日時：2017年4月7日 18時
