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A「な、んでそんなこと、、」
そう戸惑いながら聞いても、母親も父親も口を開こうとしない。
沖田「この2人の守りてぇもんに邪魔が出ちまったんでさァ。なぁ?悪党さんよォ」
沖田さんは神威にそう吐き捨てた。
神威「ハハ、そー、ゆことか、」
土方「一ノ瀬というブランドを守るためにAは幕府のお偉いさんと結婚させてさらに高めたかったが、Aテリトリーにコイツが入ってきちまったせいで不正薬 物の密輸入に走ったわけか」
佐々木「しかも密輸入だけでも重罪ですが、不正薬 物の所持となる刑は重いですよ。Aさん、何故あなたが服用したものが不正薬 物認定されていると思いますか?」
そんなことを急に問われてもわからない。
A「危険だから、」
佐々木「では何故危険だと思うんですか?」
ただでさえ今起きていることに戸惑ってキャパオーバーしている私にそんなこと聞かないでと耳を塞ぐ。
佐々木「耳も塞ぎたくなるでしょうね。答えはこうです。記憶をけすということは脳に影響があり、下手したら脳を駆け巡る血管に穴が開き、血液が漏れ出しあなたは死んでいるからです」
今以上に耳を塞ぎたくなるような話だった。ここまで育ててくれた両親は私を殺そうとしていたなんて。
佐々木「さぁ土方さん、沖田さん、この2人を連れて行きましょう。もう話すことなんてない、時間の無駄です」
そう言い佐々木殿は私の両親を連れて行った。私と会話すらさせずに。
沖田「そいつに持った薬はもう時期効果がきれて元通りになる。あと、テメェは1人なんかじゃねぇ。遅くなってすまねぇ、A」
その言葉に私は涙が溢れる。やっと解放してくれたんだって。そう喚き泣く私の姿をみて、沖田さんと土方さんは一瞬驚いたけどすぐに優しい表情になった。
土方「その方が似合ってる」
そう言ったのは嫌味とかではなく、やっと素直な私の気持ちが土方さんたちの目の前に出たからだ。私の頭を乱暴に撫でた2人は佐々木殿に着いて行ってしまった。
神威「A、」
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作者名:m | 作成日時:2023年5月4日 15時