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窓に指す光が私の目を照らしゆっくりと目を開ける。座ったまま寝ていたため体中は痛いが横にはまだ眠っている神威がいた。まだ夢と現実の区別がつかないのか、そう思うけど神威がいるのは現実で笑みがこぼれた。目が覚めて、一番最初に好きな人に会える幸せを噛み締めていたが、日は高く、外は賑やかなことに気づき急いで神威を起こす。
A｢神威起きて！ねぇもうお昼だよ！｣
神威｢ん…A｣
そういい私の頬を撫でる。だが今そんな暇は無い。
A｢神威！早く行かないと！！｣
神威｢わかった、わかったからA落ち着いて｣
そう目を擦りながら返事をする。なぜこんなにも彼は余裕なんだろうか。神威はスっと立ち上がり、窓を覗く。
神威｢うわ、白い服のお巡りさんがいっぱいだ！｣
白い服？そう思い神威の横から覗いてみると、エリートと謳われる見廻組があちらこちらに走り回っている。
とうとう見廻組を雇ったのか、。
A｢神威どうするの？また捕まったら私だけじゃなくて神威も…！｣
捕まったら神威は処刑されてしまう。神威がこの世界から消えるのであれば、私があの生活に戻るしかないのか。
そんな考えで頭いっぱいいっぱいになっている時に、ほっぺを掴まれた。
A｢いひゃい…｣
神威｢ハハ、やっぱりAは可愛いね。でも俺もAも捕まらないから安心して、信じてよ｣
やっと、私の好きな笑顔が見れた。それに神威を信じないわけがないよ。
神威｢昼で人通りも多いから普通に歩いてても見つからないと思うけどお互い服がアウト、かな？｣
そう言われ私の服装を見ると、寝巻きの着物のまんまで外は歩けないし神威もチャイナ風(？)で周りにそうそういない。そのとき、
ｶﾞﾁｬ
そう音を立てドアが開く。神威は私の前に立ち守ってくれている。
？？｢ここでなにしてるんですか？！｣
そう私たちに向かって強く言い放った綺麗な女性。
神威｢ねぇお姉さん、少し話さない？人助けだと思ってさ｣
そう言うと女性は頷いてくれドアを閉めたが、警戒はしている。神威が今の状況と両親のことだけを話した。
？？｢それは大変！服ならいくらでもあるから着て行ってくださいな｣
話に同情してくれ、物置から店へと案内される。しかし、ホッとしたつかの間、案内された場所は華やかで落ち着きのない派手な内装の"キャバクラ"だった。
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作者名：m | 作成日時：2023年5月4日 15時
