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その後神威は何事もなかったかのように仕事に戻り、今は"提督"という方の元へ向かっている。



神威「A」



そう、私の部屋のドアからぴょこっと顔を出してきた。



A「ん?どうかしたの?」



神威「見せたいものがあるからこれ付けてよ」



そう言うと私にアイマスクを渡してきた。



A「わかった」



神威に言われるまま、アイマスクを付け手を引かれる。



神威「取っていいよ」



そう言われアイマスクを取ったら、会議室にいて、大きな鏡に映し出されているのは地球だった。



A「すごい、綺麗」



神威「今向かってるところは地球と近いんだ。Aを連れてきた時は案内とかで見せれなかったしね」



自分が暮らしていた地球を見るなんて経験なかったし見れてとても良かったと思うけど、やはり地球の人を思い出してしまう。



神威「A?」



A「あ、どうしたの?」



神威「悲しそうな顔しないでよ」



そう切なそうに神威は微笑む。神威こそ、そんな顔しないでよ。



神威「地球見ると母さんを思い出すんだ」



A「お母さん?」



神威「うん。今はもう星になってしまったけど、本当に自慢の母親で地球に行きたがっていたけど叶えてやれなかったんだ」



神威「だけど、その後地球に行った時1人の女の子のおかげで元気出たんだ」



1人の女の子…



神威「Aの寂しさは俺が埋めるって最初に約束しただろ?」



神威が切ない笑顔から眩しい笑顔に変わった瞬間。私、この人の笑顔が本当に大好きみたい。



A「ふふ、ありがとう」



神威「どういたしまして!それにもうすぐつくと思うしAに紹介させたい奴もいるんだ!」



A「ほんと?楽しみにしてるね」



そんな会話をしながら2人は歩き出す。神威のおかげで寂しさなんて微塵も感じないこの生活がずっと続けばいいのに。

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作者名:m | 作成日時:2023年5月4日 15時

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