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いつも通り、重い体を起こす。1日の始まりほど憂鬱なものはなく、目覚めたくなかったなんて思っちゃう。



母「A、今日はとうとう西園寺さんに会いに行くからいつもとは違う着物を着なさい」



そう用意されたものは私好みからかけ離れているピンクの淡い着物。



父「今日という日をどんなに待ち侘びたか!Aの顔が良かったから幕府の中でもエリート中のエリート、西園寺さんと婚約でにた!やったな母さん!」



母「本当に良かった!」



そう高笑いして私の部屋を後にする両親。政略結婚なんて本当は過保護の家だけか、伝説かなんかかと思ってたけどまさか他人の幸せのために使われるなんて思わなかった。



A「まず、幕府のエリートさんも顔だけでよく結婚しようと思ったな」



そんな小言は虚しく部屋に消える。もうすぐで護衛もくる。私に自由なんてない。

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作者名:m | 作成日時:2023年5月4日 15時

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