青春れもねーど。【2nd】

☆名前の呼び方 ページ1

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「んー……」





朝７時１５分にセットしたアラームが鳴る。

目は閉じたまま手探りでそれを止めて、起き上がろうとすると後ろから腕が回ってきて、背中から重みを感じる。





「…邪魔！」


『ってえ……！』





私が思い切り振り払うと、寝起きで力が入っていないソイツはベッドの縁に軽く頭をぶつけた。





『起きるのはえーよ…まだ７時じゃん』


「うちからはこの時間じゃないと間に合わないの」


『…あ、そーだった、ここお前んちだ』





ヤベー準備しよとぶつけた頭を抑えながら私と同じように起き上がった、岸優太。

こんなのだけど、私の彼氏。


高校生のときに付き合ってから、気づけば私たちも大学生。
大学2年生になった今年で付き合って3年目。


岸は大学入学と同時に一人暮らしを始めた私の家によく入り浸るようになって。





「食パンと卵しかないや」


『お前そんなんで女子大生やってんのかよ』


「朝ごはんいらない？」


『ごめんって！！いる！！いります！！』





結局2人分のトーストと目玉焼きを作る。

ヨーグルトが入ってるのも見つけたからそれも器に移して。
…賞味期限はきっと大丈夫。





『いただきます！』


「いただきまーす」





1人分しかなかったはずの食器やマグカップもいつの間にかもう1セット増えていった。





「あ、これこの間忘れてた時計」


『お一さんきゅ』





岸の私物も、すでに私の部屋にいくつか置きっぱなしで。





『ごちそーさま！今日もありがとマイハニー♡』


「キモイ」


『お前言ったな？ 』





なんだかんだ、まあ、好き。



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