ドSの女王。【月島蛍】 (ページ4)

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3mm ページ4

授業中。
「はい、25ページの問題やってー」

ぼーっと先生の話を聞き流しながら
今朝の夢について考える

私は練習が嫌いだ。

努力とかそういうの大嫌いだ。

バレーだって元々部活に入るつもりなかったのに仲良い先輩が勧誘してきたから仕方なく入ったみたいなものだし。

自主練だってしなかった

みんなが優勝とか言ってるときだって
私は早く帰りたいなって、それしか思わなかった

正直優勝とかどうでもいい。

それでも何故かバレーのセンスがあったみたいで
3年のレギュラーだった先輩が降ろされて
1年の私が代わりに選ばれた。

試合は楽しかった

でも周りのレベルが低すぎた

だから私は言った。

『打ちづらい』

『遅い』

『足を引っ張るな』

その他もろもろ。

そりゃ気分悪くなるよな
練習してない人からそんなん言われたら。

練習してないくせに人より才能があって
表彰なんてされてたらたまったもんじゃないよな

・
「ドSの女王」

中学最後の試合。向こうのマッチポイント

どうしても取りたいところ
誰もがそう思うはず

だから私は

『私にあげろ！！！！！！！』

聞こえてたはず。
いや絶対に聞こえてた。
こっち見たし。

でも私には上がらなかった

23対25

＿＿＿負けのホイッスル

その瞬間

私はもうバレーをやらないと

そう決めた。