14mm ページ15
___夢主side
月島「ドSの女王って君だよね」
聞かれるとは思っていた
ただ月島くんには本当のことを言ってもいいと思った
会って1日も経っていないのに
・
不思議
『うん。知ってたの?』
月島「いや昨日知った」
『そっか』
やばい、話終わっちゃった
話続けなきゃ…でも何話せば…
先に沈黙を破ったのは月島くんだった
月島「なにか理由があるんだろうけどなんでバレー部入らなかったの?」
何度も聞かれた質問
本当は答えたくない
でも彼になら。
月島「あー言いたくなかったら別に言わなくてm…」
『中学の最後の試合。向こうのマッチポイントでここ取らなきゃ負けるって。一応チームの中で1番打てるのは私だったから私にあげろって言ったの。セッターは気づいてた確実に。それでも私にトスは上がらなかった』
月島「…。」
『私元々人間関係上手く築けるタイプじゃなくてさ。浅く広く、最低限でいいと思ってたからチームのみんなとも仲良くってできなくて。』
『まず部活への熱意?って言うの?私は全くなかったから練習もしてなかったし。ろくに練習参加してない奴が言ったらそりゃ嫌われるよなー。』
『自分が飛んだ先にボールがないのって心底怖いよ。それから高校でバレーはやらないって決めたかな…。他に聞きたいことは?』
私は力無く笑う
月島くんはどう思っているだろう
嫌われただろうか
月島「バレーは嫌い?」
嫌いじゃない。むしろ好きだ。
でも私みたいな人間はバレーに向いていない
月島「ちなみに僕も部活に熱意なんかないよ」
『え、でも…』
月島「僕には君みたいな才能なんてない。だからはっきり言って羨ましい。」
『っ…。』
月島「明日バレー部来てみたら?君の同類がいるから。何か変わるかもよ」
______
王様のこと言ってるのかな
それだけ言って月島くんは行ってしまった
バレー部、か…
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作者名:しょーとけーき。 | 作成日時:2020年7月19日 18時